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おいしいカニは黒い“つぶつぶ”が多い プロが教える目利き方法 今年狙い目のカニの種類も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

黒い“つぶつぶ”がたくさんついたカニは、身がぎっしり詰まっていることが多い!

黒い“つぶつぶ”の正体は、カニビルという寄生虫の卵(写真はイメージ)【写真:写真AC】
黒い“つぶつぶ”の正体は、カニビルという寄生虫の卵(写真はイメージ)【写真:写真AC】

――素人でもおいしいカニを見極めるコツはありますか?

「それは、甲羅に黒い“つぶつぶ”がたくさんついているかを見ることです。黒い“つぶつぶ”の正体は、『カニビル』という寄生虫の卵。一見気持ち悪いですが、カニビルの卵がたくさんついているのは、脱皮してから長い時間が経過していることを示します」

――「脱皮してから長い時間が経過している」と、なぜ身が詰まっているのでしょうか?

「甲殻類は脱皮する際に栄養をたくさん使ううえ、筋肉などの身をいったんドロドロにします。そのため、脱皮直後の若いカニは甲羅がやわらかく、身がスカスカの状態になっています。しかし、その後の成長過程でたくさんエサを食べて、身詰まりが良いカニへと成長していくため、脱皮してから時間が経っているほうが身詰まりが良いといわれているのです」

――カニビルの卵は取り除いたほうが良いですか? 取るにはどんな方法がありますか?

「体に害はないので取り除く必要はありません。また、正直なところ、カニビルの卵の特別なはがし方というのもないのです。しかし、どうしても見た目が気になる場合は、カニの甲羅をたわしやブラシでこすって取り除くと良いでしょう。『甲羅が傷ついても良いから、とにかくきれいにしたい!』という方は、普通のたわしではなく、金属たわしを使うとよりはがしやすいと思います」

――カニビルの卵以外に、身が詰まったカニを見極めるポイントはありますか?

「カニを裏返してお腹を見たときに、カニの身の色(ピンク色)が透けて見えると、身詰まりが良いカニであることが多いです。また、実際にカニを持ってみて、見た目の割にずっしりとした重みがあることや、カニの甲羅を押してみて硬いと感じられるものは脱皮してから時間が経っている可能性が高いため、身詰まりの良いカニを選ぶポイントであるといわれています。店舗によっては、実際にカニに触れられる店舗とそうでない店舗がありますのでご注意ください」

(Hint-Pot編集部)