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おせち料理の「食べ順」 正月太りを回避する理想的な食べ方とは 栄養士が解説
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教えてくれた人:和漢 歩実
「食べる順番」以外も心がけたい! 食べ方の5つの工夫とは
おせち料理は、重箱などに入った料理から好きな分を取って食べることが多いので、どのくらいの量を食べたのか把握しにくいことがあります。また、いろいろな料理が一度にたくさん並ぶので、つい早食いをしてしまいがちです。食べすぎを防ぎ、適量をおいしく食べるためには、次のような5つの工夫ポイントがあります。
○あらかじめ小皿に取り分ける
自分が食べる分量を把握しておくと、食べすぎ防止につながります。食べ始める前に、小皿に取り分けると良いでしょう。最近は1人分の重箱も売られています。
○いろいろな料理を少しずつ
好きなものだけを選んで、たくさん食べがちです。いろいろなものを少しずつ食べることで、栄養バランスの取れた食事になります。
○よく噛み、ゆっくり食べる
満腹中枢が働くまでには、食事開始から約20分かかるといわれています。よく噛んで時間をかけて食べることで満腹感が得られ、食べすぎを防ぐことも期待できるでしょう。また、早く食べるよりも、ゆっくりと食べるほうが食後の消費エネルギーが高くなるとの説もあります。
○体が温まる汁物があればベスト
体が冷えると、血行不良になって老廃物を溜め込み、むくみを悪化させるおそれもあります。温かい料理や汁物も一緒に食べると良いでしょう。
○食べすぎはほかの食事で調整も
どうしても食べすぎてしまった場合、“挽回”は可能です。次の食事では塩分や糖質に注意し、食べる量を控えるなどの調整をします。
食べ方の工夫で食べすぎに注意して、良いお正月を!
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾