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換気扇掃除にプロがすすめる意外な洗剤とは 3つのアイテムで簡単ピカピカに
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教えてくれた人:伊藤 まき
油汚れがこびりつきやすく、掃除の難易度が高い換気扇やレンジフード。ついつい強力な洗剤に頼ってしまいがちですが、掃除のプロによると、こうした強い洗浄力を持つ洗剤を使うことは換気扇そのものを傷めるリスクが大きくなるため、おすすめできないといいます。強力な洗剤をわざわざ買わなくても、家庭用洗剤を使って掃除するコツを、クリンネスとの資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんに伺いました。
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ゴミ袋に家庭用中性洗剤を入れて浸け置きするだけ
家庭用の設備は日々進化しています。築年数が浅い家の場合や、新しい換気扇に取り換えたばかりの場合、換気扇やレンジフードにフッ素樹脂加工が施されていて、油がこびりつきにくくなっていることが多いのです。
ゴシゴシこすってしまったり、強力な洗剤を使って洗ってしまったりすると、せっかくのフッ素樹脂加工がはがれ落ちてしまうため、そうした掃除は絶対にしないようにしましょう。
では、どうすれば良いのでしょうか。実は、とても簡単に、きれいに落とす方法があります。
用意するのは、換気扇やレンジフードのパーツがすっぽりと入るサイズのレジ袋(ビニール製のゴミ袋でもOK)と家庭用食器洗剤、それと40~50度のやや熱めのお湯です。
あとは、ビニール袋の中にお湯と少し多めの洗剤を入れて溶かし、換気扇のパーツ(ファンやカバーなど)を入れて浸け置きするだけ。1~2時間ほどで油がゆるみ、お湯で洗い流すだけで簡単に汚れが落ちるようになります。
取りはずせない部分を掃除するときは、薄めた家庭用食器洗剤をキッチンペーパーに染み込ませたものを、パックするように貼りつけて時間を置きます。汚れが浮いてきたところを拭き取れば、きれいに仕上がるでしょう。もう何年も掃除をしていなくて、油汚れがこびりついてしまっているような場合は無理に掃除せず、清掃業者に依頼したほうが良いでしょう。
ちなみに、換気扇も家電と同様に寿命があり、およそ10年といわれています。ある程度、年月が経っているようであれば排気機能が落ちていることも考えられますので、付け替えの検討をおすすめします。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize