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プロに掃除を頼むなら何月がベスト? 換気扇掃除が冬に向かない理由とは
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:伊藤 まき
うっかり放置してしまうと、ギトギト・ベトベトの油汚れがこびりついてしまう換気扇やレンジフード。時間に余裕がある冬休みに掃除をしたくなりがちですが、冬場の掃除はプロに頼む場合も、自身で行う場合も向いていないといいます。その理由について、整理収納アドバイザー1級とクリンネスト2級の資格を持ち、現場をよく知る伊藤まきさんにお聞きしました。
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換気扇掃除をプロに頼むなら2月がおすすめ
大掃除をやり切れなかった人など、冬休みのうちに部屋のあちらこちらをきれいにしたいと考えている人は多いでしょう。しかし台所周り、とくに油汚れが激しい換気扇やレンジフードは、ご自身で掃除をされる場合、冬場に行うことはおすすめしません。
その最大の理由は、寒さで油が固まってしまっているから。暖かい季節ならこすらず落ちるのに、ゴシゴシこすらなければ落ちないことがあり、必要以上の手間がかかるうえに、換気扇そのものを傷めてしまう可能性があります。強くこすってしまうと、せっかくの塗膜がはげてしまったり、プラスチック部を傷めてしまったりすることも。
換気扇カバーやフィルターをこまめに変えるなどして、過度な汚れを防止しつつ、本格的な掃除は油がゆるむ暖かいシーズンに行うと楽ですよ。
清掃業者にお願いする場合は、オフシーズンになる2月、5月がおすすめです。逆に、大掃除時期の12月、引っ越しシーズンの3~4月と7~9月は繁忙期のため一日に何件も予約が入ることが多く、時間内作業を優先する業者もあるのであまりおすすめできません。
私自身、そのことを知らずに年末に頼んでしまったことがあるのですが、驚くほど雑な掃除をされてしまいました。なお、清掃業者に聞き取り取材を行った際にも「オフシーズンのほうがサービス価格で対応でき、時間の制約がないため丁寧な掃除が期待できる」と回答いただいています。
メンテナンスの観点からみれば、換気扇やレンジフードはプロに任せるのがおすすめです。換気扇は1万円~1万5000円程度でクリーニングできるでしょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize