仕事・人生
山田邦子さん「今の若い子たちは遠慮してしまう」 後輩たちのため…2024年にやりたいこととは
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遠慮する若手たちに「そうじゃないよ、平気なんだよって、言ってあげたい」
年齢の離れた後輩芸人たちと、山田さんは仕事以外でも食事やスポーツ観戦など、積極的に交流しています。そうしたなかで、今の若い人たちに感じていることがあるのだとか。
「今の若い子たちは引っ込み思案というか、悪いと思って遠慮してしまう。怒られないように、叱られないように……って、癖がついている気がします。
みんな『先輩にごはん連れていってほしいな』と思っても、悪いと思って遠慮しちゃう。そうじゃないよ、平気なんだよって、言ってあげたい。
最近は後輩たちも『邦ちゃんになら、「連れていって」って言ってもいいか』と思ってくれるみたいです。『邦子さん』じゃなくて、『邦ちゃん』だからね(笑)」
そうして近しい関係を築いているひとり、鬼越トマホークの金ちゃんさんが“邦子軍団の若頭”を自ら名乗っていることを聞くと、「なんなの、それ? って聞いたら、『もう決まっていますんで』って言うの。なんかいつの間に、懐いていますね」と笑う山田さん。
一世を風靡したレジェンド芸人なのに、後輩芸人たちにとって委縮する存在ではなく、気軽な距離感で親しまれるのは、どうしてなのでしょう。
「彼らは、それこそリアルタイムにテレビで観てきた、松本くんのような直系の先輩だと、おそれ多いと感じるかもしれないけど、私のことは知らないんだと思います。
今日もこれから(ハイヒール・)リンゴちゃんと会う予定で、若い子たちに声をかけたら『えー! あまりにも大先輩だけど、いいんですか? レジェンドすぎる……』って。私のことは『邦ちゃん』呼ばわりなのに(笑)。
いろいろ声をかけて、お笑いコンビの磁石は予定が合わなかったけど、今は事務所に所属していないモダンタイムスのふたり、としみつと川崎(誠)は来ます。フリーでやっているから“頑張れ!”ってことで、ちょいちょい声をかけているんです。不器用なところがあるコンビで、応援したくなりますね」
「出し惜しみしないで『今やろう!』って」
後輩についてだけでなく、自身のことで今年、力を入れて取り組む予定なのは、年に一度ほどのペースで続けている舞台の仕事です。
「夏くらいに、大衆演劇の集大成のようなことを考えています。舞台は華やかに見えても後ろは狭くて、早着替えや階段を走って上ったり降りたり、飛んだり跳ねたりですごく大変。
もう足腰が弱ってきていると感じるし、前回は11月でしたが、そろそろギリギリかな……って思うこともあるんですよ」
そのため、5月頃から舞台の準備や稽古で「忙しくなる」と口にしますが、とてもワクワクした表情。
「ここ数年は不自由なことも多かったですけど、コロナも落ち着いて、以前のように動けるようになってきました。
一度きりの人生だから、『次はこうしよう』なんて先延ばしにすることを考えず、出し惜しみしないで『今やろう!』って思いますね」
(Hint-Pot編集部・鍬田 美穂)