仕事・人生
「一日警察署長も悪くはないけど…」 山田邦子さんが大切にしている活動とは
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芸人や女優、歌手、タレントなど多方面で活躍し、1980~90年代のお笑いブームでの存在感から“唯一天下を取った女性ピン芸人”とも称される山田邦子さん。気さくな人柄で大物芸能人から若手芸人、スポーツ選手など幅広い交友関係を持ち、さまざまな活動をしています。「Hint-Pot」編集部では年末年始の特別企画で、山田さんに全5回のインタビューを行いました。最終回は人とのつながりが希薄になっているといわれる今、山田さんが大切に考えていることについて伺いました。
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「子どもたちがハキハキ元気でいられるように、少しでも何かできれば」
レジェンド芸能人のひとりとして、大先輩から若手まで広範な人脈を持つ山田さん。多くの人たちとのつながりをいかし、さまざまなイベントに関わっているといいます。
「スポーツマンって、子どもたちに夢を与える仕事でしょう。ドジャースに移籍した大谷翔平選手は本当に素晴らしい。私たちから見てもそうですけど、子どもたちにとって真のスーパースターですよね。
芸人の後輩たちだけでなく、所属しているのがスポーツの事務所で野球やスケートで活躍した人たちがいるし、昔からプロレスが好きで選手たちとも交流があるんです。そういう方たちと、子どもたちに楽しんでもらう活動をしています。たとえば、学校になじめない子どもたちを集めたイベントとかね」
地域の自治体担当者との関係や、交流のあるスポーツ選手の地元の関係者など、“子どもたちが、明るく元気に楽しめるような何か”を催したいという声を受け、可能な限り協力しているのだそうです。
「お相撲さんとかプロレスラーと一緒に会場へ行くと、大きくて怖い顔している人もいて、最初は子どもたちも緊張してしまうのね。しかも、私のことも最初は『誰?』って感じじゃない?(笑)親とか、おじいちゃんおばあちゃんは『邦ちゃ~ん!』って感じだけど。
でも、『この人たちは怖い顔しているけど、とっても優しいんだよ』って話してね。実際に、お父さんより大きい人に“高い高い”してもらったりしているうち、子どもたちの目がすっごくキラキラしてきて、最後はハイタッチして帰っていくんですよ。
子どもがいっぱいいる街はいい街だし、子どもたちが元気な姿を見ると『日本もまだまだ大丈夫』って思えますよね。だから、子どもたちがハキハキ元気でいられるように、少しでも何かできればって」