芸人や女優、歌手、タレントなど多方面で活躍し、1980～90年代のお笑いブームでの存在感から“唯一天下を取った女性ピン芸人”とも称される山田邦子さん。テレビや舞台のほかYouTubeチャンネル「山田邦子 クニチャンネル」も好評で、楽屋弁当を紹介する「クイズ！何から食べるんでしょうか？」が人気シリーズになっています。「Hint-Pot」編集部では年末年始の特別企画で、山田さんに全5回のインタビューを実施。今回は芸能人に欠かせないロケ弁・楽屋弁当について、お話を聞きました。

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「どんなものを楽屋で食べているのか、見たいかな？」と始めた企画が人気に

　撮影現場などでの食事の多くは、ロケ弁や楽屋弁当と呼ばれるお弁当です。バラエティの番組対抗ゲームで叙々苑の高級焼肉弁当が賞品になるほか、芸能人がお気に入りの楽屋弁当を語る企画などで、視聴者もその存在を知る機会が増えました。

　飲食店が多いエリアの撮影でも、途中で気軽に外出できないことがほとんど。長時間にわたる収録現場で、楽屋弁当は必須アイテムのひとつになっています。そんなお弁当を「山田邦子 クニチャンネル」で企画にしたのは、どういう背景があったのでしょうか。

「芸能人がどんなものを楽屋で食べているのか、視聴者の方が見たいかな？　と思ったのがきっかけですね。豪華なお弁当をいただいたときは、なるべく見てもらおうと思って。

　地方へ行ってもまっすぐ現場に入って、帰りもとんぼ返り。土地のものをいただきに店へ行くとか、そんな時間はないんですよ。そういうとき地元の料理屋さんのお弁当で、その土地ならではの料理がいただけるのは、とてもうれしいこと。

　こういう企画を通して、訪れた先の名物を紹介できれば……というのもありますね。だって本当にみなさん、いろいろ考えて用意してくださるから、すごくありがたいですよ」

　何から食べるかを当てるクイズは「正解する人が多い」と、山田さんは笑います。

「動画を見てくださるファンのみなさんは、私の好き嫌いをご存じの方が多いから、わかっちゃうみたい（笑）。でもお弁当を通じて、コメント欄で盛り上がるのも楽しいですからね」

　人気シリーズになっているだけに、チェックしている関係者も少なくありません。

「ロケ先や番組関係者の方に『何から食べるんでしょうか？』企画について聞かれたときには、気を使われてしまうといけないので、必ず『こういうのを用意してくださいってことじゃないから、普通にしてください』ってお願いしています」