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「卵焼きに白い砂糖を使ってるみたいだから…」 義母からのメモと“お土産”に悩む女性 解決する方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

留守中に義母が置いていった“お土産”とメモに衝撃(写真はイメージ)【写真:写真AC】
留守中に義母が置いていった“お土産”とメモに衝撃(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 家庭の味は、育ってきた環境や地域によって違いがあり、人それぞれです。新たな家庭を築くパートナーとは、互いにそれを受け入れながら自分たちの家庭の味を作っていきたいもの。しかし、そう思いながらも、なかなかうまくいかいことがあります。ある女性は、義母が置いていった“お土産”がきっかけで夫婦関係に悩むようになってしまったそうです。解決策はあるのか、夫婦カウンセラー・原嶋めぐみさんにアドバイスしていただきました。

 ◇ ◇ ◇

不在時に突然やってくる義母 キッチンを使って料理をすることも

 義母の“お土産”に頭を悩ませているのは、神奈川県在住の富島ゆう子さん(仮名・40歳)。都内の広告代理店に勤めています。夫の翔太さん(仮名・40歳)とは友人の紹介で出会い、結婚。共働きのふたりはお金を出し合ってマンションを購入し、共同生活を始めて2年目になります。

 翔太さんは一人っ子で、幼い頃に父親を亡くし、結婚するまでずっと母親と二人暮らしをしていました。翔太さんの母親は料理が趣味で、食材だけでなく調味料にもこだわり、徹底して翔太さんの栄養を管理してきたといいます。

 一方、ゆう子さんは二人姉妹の長女。学生時代からひとり暮らしをしていたこともあり、家事全般が得意です。結婚後は、毎朝の朝食に翔太さんの大好物の卵焼きを作り、掃除や洗濯も難なくこなしてきました。そんなゆう子さんと翔太さんが結婚したことを、義母はとても喜んだそうです。

「良かったら使ってみてね」 メモとともに置かれた“お土産”にショック

 ところが、新婚生活がスタートしてから半年ほど経つと、義母がふたりの新居へ頻繁にやってくるようになりました。ときには、ゆう子さんが不在の週末にやってきて、キッチンで料理を作って帰ることも。

「共働きということもあり、何かと気を使ってくれているのかも……」と、ゆう子さんは義母の突然の訪問も受け入れ、良好な関係を築いていました。しかし、ある日をきっかけに、ゆう子さんは結婚生活を続けていく自信がなくなったといいます。

「私がいない日に家にやってきて、料理を作られるのも本当は嫌なんですが、お義母さんからとくに何かを言われることもないし、我慢できる範囲かなと思っていました。でもこの前、私が不在のときに家に来て『いつも卵焼きに白いお砂糖を使っているみたいだから、良かったら使ってみてね』というメモと一緒に、シロップの甘味料を置いていったんです」

 ゆう子さんが作る卵焼きは、実母から教わった大切にしている味。一緒に暮らし始めてから毎朝、翔太さんも喜んで食べてくれていて、ゆう子さんの家庭の味を受け入れてくれていると思っていました。

「きっと夫がお義母さんに話したんでしょうね……。本当は卵焼きの味が気に入っていなかったのなら、まず夫から私にそう言うべきだと思うし、遠回しに『白い砂糖なんて使わないで!』と言われているようで、さすがに心が折れてしまいました。お礼を言うべきなのかもしれませんが、言いたくなくて……」

 義母が置いていったシロップに関して、翔太さんは「良かったね」とひと言。ゆう子さんの気持ちに気づかないどころか、「今度からそれ使って卵焼き作ってよ!」と言ってきたそうです。

 共働きにもかかわらず何も家事を手伝わない翔太さんに文句も言わず、義母が自分の不在時に家にやってきても我慢し続けてきたゆう子さん。結婚生活3年目を前にして、離婚を考えるようになりました。