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おろし金に食材の繊維が残らない裏ワザ 手間が省けるのか5つの食材で試してみた
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水分が多い大根はクッキングシートが破れがち
続いて大根です。すりおろす部分が大きいとクッキングシートがズレやすいので、大根は縦半分にカット。しかし、水分が多いため、縦半分に切っても10往復ほどでクッキングシートが破れてしまいました。
クッキングシートを交換したり、二重にしたりも試してみましたが、大根の水分の多さに負けて破れてしまいました。何度か試した結果、大さじ1程度の量が破れずにおろせる量。魚に添えるくらい少量であれば、この裏ワザは有効といえるでしょう。
大根の繊維は水でさっと取り除くことができるので、クッキングシートを使うよりも普通にすりおろした方が良いという印象です。
離乳食に少量ニンジンを使いたいときに便利
ニンジンは硬さがあるものの、途中でシートが破れることもなく、しっかりとすりおろすことができました。ニンジンがスムーズに取れるので、離乳食などに少しだけ使いたい場合、便利な方法ですね。
普通にすりおろすと、おろし金にまんべんなく繊維が残りました。食材は少しもったいないですが、さっと水で流す程度で落ちるので、クッキングシートをセットする手間に比べると普通におろした方が良いかもしれません。
おろしやすさと洗いやすさのどちらをとるか微妙なリンゴ
最後はリンゴです。リンゴは繊維が多く、すりおろしているそばからクッキングシートの上にどんどん繊維が溜まっていきます。また、大根同様に水分が多いため、早めに破れてしまいました。
リンゴ1/4個をすり終わる前に破れたため、クッキングシートを二重にしましたが、シートがぐちゃぐちゃになり、とにかくおろしづらい。水分もどんどん脇に流れ、周りが汚れやすいのも気になります。
リンゴは普通にすりおろしたほうがやりやすいものの、かなり繊維は残りました。比較的取り除きやすいですが、おろしやすさと洗いやすさのどちらをとるか、微妙なラインという印象です。
結論 クッキングシートの裏ワザが有効ではないものも
5種類を試してみて、クッキングシートを使うことで、おろし金に繊維が残りづらく、洗い物が簡単になる食材もありました。食材の食感や舌触りに関しては、クッキングシートを使った場合とそうでない場合とで、とくに差はありません。
しかし、大根やリンゴといった水分が多い食材は、クッキングシートがかなりやぶれやすいうえ、水分がこぼれてしまうのが難点といえます。また、クッキングシートを用いるとおろし金に繊維が残りにくくなりますが、セットする手間や途中でクッキングシートがズレることを考えると、そこまで有用とは思えませんでした。
繊維や水分がおろし金に全く残らず、洗わなくても良いならともかく、少なからずおろし金は汚れてしまうので、そこまで時短になりません。どの食材においても、大さじ1以上の量をおろすようであれば、クッキングシートを使用せず普通におろした方が、トータルで手間がかからないという印象でした。
(Hint-Pot編集部)