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日本はセミセルフレジが多いことに驚き 日本人女性が英国のスーパー事情で感じた大きな違い

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

革新的な買い物スタイルの登場

アルディの「ショップ&ゴー」は、アプリを登録し、専用のショップへ(画像はスクリーンショット)
アルディの「ショップ&ゴー」は、アプリを登録し、専用のショップへ(画像はスクリーンショット)

 そこで、最近新たに登場したのがチェックアウトフリーの、バーコードスキャン式の買い物スタイルや専門ショップ。セインズベリーズの「スマートショップ」、アルディの「ショップ&ゴー」(専門ショップに行く必要あり)などです。

 前者の使い方は至極簡単。事前にスーパーが提供している専用アプリをスマホにダウンロードしておき、登録を済ませておきます。お店に着いたらアプリを起動し、店舗のQRコードを読み取るなど所定の手続きを済ませたら、そのまま買い物をスタート。

 普段の買い物と違うのは、カゴに入れる商品をその場で自分でスマホでスキャンしていく点です。商品の選定が終わったら、最後に終了ボタンを押すと、アプリ内で自動決済できます。

 つまり、セルフレジにすら並ぶ必要がなく、買い物を完結させることができるのです。ポイントカードや決済カードなども事前に紐づけているので、その場で面倒な入力・登録作業もありません。

 しかもこのスキャンの精度がなかなか良く、大きな問題にぶつかったことがありません。

 ただひとつの欠点は、スキャンから会計まで自己完結するので、万引きのように見えてしまうところ。買い物カゴではなく、エコバッグにそのままスキャンした商品を入れているときは、とくにそう見えてしまう気がします。

 臆病な私は、セキュリティスタッフやお店のスタッフに見えるように、「自分は一つひとつの商品をスキャンしてちゃんと会計してます!」という姿勢を常にアピールしていました。ただ、実際はそこまで気にする必要がないかもしれません。

 一方で後者は専門ショップに行き、スキャンなどもせずに袋に商品を入れていき、買い物を終えたらそのままお店を出るだけ。自動的に清算情報が表示される仕組みです。

 このような革新的な情報技術が次から次へと生み出されているにもかかわらず、新商品開発にはなぜ力を入れないのだろうか、と疑問に残るのがまた英国らしさなのかもしれませんね。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。