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「どちらも食べた」 “論争”巻き起こす人気の日本食 米国人女性が選んだスタイルとは
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食文化の幅広さと豊かさが、外国人観光客を魅了する日本。ひとつの料理でも地域によって異なり、土地ごとに違う味が楽しめます。一方で、その違いが“論争”にまで発展することも。2度目の来日だという米国人女性は、そんなエリアでスタイルが異なる日本の食べ物が気に入っただけでなく、好みの地域も決まっているそうです。いったい、どんな料理なのでしょうか。
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「祖母とつながる旅ね」 沖縄出身の祖母が話してくれた日本
友達同士で旅を楽しんでいるのは、米アラスカ州から初めて日本を訪れたブリトゥンさんとジェレミーさん、ワシントン州から2度目の来日だというケンドラさん。3人は別々に日本を訪れ、滞在期間も異なるといいます。
訪日は2度目というケンドラさんは、祖母が沖縄県出身なのだそう。そのため、日本への訪問は「祖母とつながる旅ね」と話します。
「もう彼女は亡くなってしまっているんだけど、祖母から日本のこと、広島や長崎や大阪のことを聞いていたの。だから実際に来てみて、彼女が話していたことと、つながっていくのがおもしろいわ」
母親が交換留学で来日し、日本の思い出を聞いていたブリトゥンさんと同じように、ケンドラさんも家族の記憶とともに旅を楽しんでいるようです。
外国人にも人気 日本では大阪派と広島派で “論争”が起きる料理
そんな日本にゆかりのあるケンドラさん。日本で気に入っている食べ物を聞くと、「私はお好み焼きね」と話すだけでなく、「大阪スタイルと広島スタイル、どちらも食べた」と言い、その違いもしっかり理解しているようです。
味の決め手となる、甘さが強くドロリとした日本のソースが、外国人に人気のお好み焼き。生地と具材をあらかじめ混ぜてから焼く大阪のお好み焼きと、クレープ状に焼いた生地にキャベツや卵、焼きそばなどの具材を鉄板の上で重ねていく広島のお好み焼きは、それぞれのソウルフードということもあり、同じ料理であっても“別物”と主張する人が少なくありません。
大阪派と広島派で“論争”が繰り広げられると、白熱した展開になりますが、ケンドラさんはどちらに軍配を上げるのでしょうか。
「自分的な好みは、広島スタイル。あとでまた食べる予定なんだけど、いろいろな具材のお好み焼きを頼んで、シェアしようと思っているのよ」
何度も食べたくなるほど、お好み焼きの虜になったケンドラさん。日本滞在中には、さまざまな食に触れ、食べ比べも楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)