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どうぶつ

仲良しなウサギとねこの姿にほっこり 毛づくろいをする2匹に「天使を差し向けたね」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ゆずり葉ちゃんの毛づくろいをするアルバートくん(画像はスクリーンショット)
ゆずり葉ちゃんの毛づくろいをするアルバートくん(画像はスクリーンショット)

 種族を超えて絆を結ぶこともある動物たち。X(ツイッター)では、ウサギの額をぺろぺろと舐めて、熱心に毛づくろいをするねこが話題になっています。2匹の仲睦まじい姿に、多くの人がほっこり。注目を集めた動画について、飼い主の和泉ユタカ(@IzuYuta)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「ついにあり余る愛情を注ぐ相手を見つけたらしい」

「ウサギちゃん、鼻炎で数日前から薬飲んでいるのだけれど、今日は一度も顔を洗ってあげてないのにやけにきれいだなと思ったらコレが理由だった」

 そんなコメントが添えられた動画には、熱心にウサギの毛づくろいをするねこが映っています。最初はウサギの額や顔をぺろぺろしていましたが、しばらくするとねこの胸に飛び込むようにウサギが身を寄せました。すると、ねこはウサギの上に覆いかぶさり、背中やおしりまわりまで、丁寧に毛づくろいしていきます。

 実は先代のウサギがいなくなってから、ねこは毎日その姿を探していたそう。投稿は「ついにあり余る愛情を注ぐ相手を見つけたらしい」と結んでいます。

 この動画がXで公開されると、1万件もの“いいね”が集まりました。

 リプライ(返信)には「ほんと優しくて良い子 先代のウサギさん安心しているだろうな やはり先代のウサギさんの計らいとしか思えない……天使を差し向けたね」「ねこちゃん、ウサギちゃんと出会えて良かったですね 優しいねこちゃんとかわいいウサギちゃんの姿に癒やされます」など、心を揺さぶられた人たちの声が寄せられています。

先代ウサギとの別れ悲しむアルバートくん 飼育放棄されたゆずり葉ちゃんが家族に

ねこ用ベッドで一緒にくつろぐ(左から)ゆずり葉ちゃんとアルバートくん(画像はスクリーンショット)
ねこ用ベッドで一緒にくつろぐ(左から)ゆずり葉ちゃんとアルバートくん(画像はスクリーンショット)

 動画に登場するのは、元保護ねこの男の子で茶トラの「アルバート」くんと、ホーランドロップの女の子で生後約10週の「ゆずり葉」ちゃんです。

 アルバートくんは、先代のホーランドロップ「あやめ」ちゃんと一緒に暮らしていましたが、2024年1月にあやめちゃんは虹の橋へ。アルバートくんと飼い主さんが悲しみに暮れる日々を送っているとき、獣医師の友人から「飼育放棄された子ウサギがいる」との連絡を受け、お迎えしました。

「飼育放棄された理由は、トイレを覚えない、抱っこができない、逃げる、家具をかじるなど、ウサギでは当たり前のことだったそうです。翌日、飛行機に乗って、ゆずり葉の元へきました。軽い鼻炎と脳神経系疾患の症状があったため、ウサギの飼育経験がある私が飼うのが良いと考え、お迎えすることに。レンタカーで850キロの道のりを走り、連れて帰りました」

 飼い主さんのおうちに迎えられたゆずり葉ちゃんは、新しい環境に物怖じせず、すぐに慣れてくれました。とても人懐こく、何にでも興味津々。抱っこが大好きで、飼い主さんが座ると、すぐに膝や肩によじ上ってくるそうです。

「トイレの失敗も1週間ほどで、ほぼ無くなりました。ただ、飼い主のベッドには集中攻撃してくるので、今は防水加工されたベッドカバーで対策しています。ウサギの中には、たまにこうした行動をする子も。しつけに1年以上かかる場合もあるため、人間側の忍耐が鍛えられます」

 初対面を果たしたアルバートくんとゆずり葉ちゃんのリアクションは、まったく異なりました。すぐにアルバートくんの匂いを嗅ぎ始めたゆずり葉ちゃんに対して、アルバートくんは及び腰。どうやら姉のように慕っていた先代のあやめちゃんから「ウサギに逆らってはいけない、機嫌を損ねてはいけない、手を出したら千倍返しで逆襲される」と教わったため、すぐに打ち解けることができなかったようです。

「アルバートくんは、数日かけて、匂いを嗅いだり、しっぽに触れてみたりしながら、ゆずり葉ちゃんとの距離を縮めていきました。1週間ほどすると、ごはんの時以外は、常にウサギ用のサークルに入ってゆずちゃんを眺め、隣で昼寝をするようになりました」