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トイレットペーパー交換の手間を減らせる長持ちタイプ コンパクトでも品質が変わらない理由
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「名もなき家事」と言われるもののひとつが、トイレットペーパーやボックスティッシュの交換。そんな手間を減らしてくれるのが、近年目にすることが多くなった、従来と同じ容量でもコンパクトな長持ちタイプです。開発の背景や品質についてなど、スコッティブランドで知られる日本製紙クレシア株式会社 マーケティング部課長、齊藤雄太さんにお話を伺いました。
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コンパクトな長持ち製品の人気が広がった理由
――トイレットペーパーの1.5倍や2倍巻きなどは、いまやスタンダードな存在になっています。こうした従来と同じ容量でコンパクトな製品は、いつ頃から発売されているのでしょうか。
「当社で1.5倍巻きを発売したのは、今から28年前の1996年です。2007年には2倍巻き、そして2016年には3倍巻きの『スコッティ フラワーパック 3倍長持ち 4ロール』が誕生しました。もともとトイレットペーパーはかさばるのに質量がなく、単価も低いため『空気を運んでいる』と言われていたのです。そこで、使い心地はそのままにギュッと巻く技術を開発することで1巻の長さを伸ばし、容量を増やした『1.5倍巻き』を開発しました」
――以前からあったもののコロナ禍から、長持ちタイプを一気にドラッグストアやスーパーマーケットで見かけるようになった印象です。
「在宅ワークなど家で過ごす時間が増えると、トイレの回数が増える。そうすると交換の回数が増えることもあり、少しでも楽できる長持ちタイプが人気になりました。また、コロナ禍が始まった当初は、買い物の回数を減らすといった自粛要請がありましたよね。かさばるトイレットペーパーを買うと、ほかの買い物がしにくい面もあります。長持ちタイプはコンパクトなため、そうした不満の解消にもつながったようです」
――日本製紙クレシアでは、昨年10月からボックスティッシュにも長持ちタイプが登場。これはトイレットペーパーの好評を受けて、開発されたそうですね。
「一般的なボックスティッシュの150組5箱タイプが、『スコッティ ティシュー フラワーボックス 250組』なら3箱になっています。一つひとつの箱は少し大きくなりましたが、パッケージ全体の大きさは内容量に対し、約17%減少しています。なかには『値上げしたの!?』と驚くお客様もいらっしゃいますが、トイレットペーパーと同じように支持を得られるよう、もっともっと存在を知っていただきたいですね」