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からだ・美容

「痛くないから大丈夫」ではない 虫歯の早期発見は定期的な検診がカギ 適切な予防策とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

虫歯だけじゃない 歯の汚れを放置しているとどうなる?

 心配されるのは虫歯だけではありません。痛くないからと歯科検診や歯のクリーニングをしないままでいると、歯周病のリスクも高まります。

 歯に汚れが蓄積していくと、歯石が歯の表面に付着します。歯の着色や口臭の原因になるほか、歯周病の原因菌の繁殖を促して、歯茎の炎症を引き起こします。歯の汚れには歯ブラシで簡単に落とせるものと、落とせないものがあります。歯石やバイオフィルム(繁殖した細菌によって形成された膜)といった汚れは、歯科医など専門家でないと落とせません。

 個人差はありますが、虫歯や歯周病が急激に進行することはあまり考えられません。だからこそ、健康状態のモニタリングのためにも、虫歯の早期発見と治療、蓄積した歯石の除去といった歯科検診を定期的に受けましょう。

健康な歯を保つためにはホームケアも重要

 もちろん、普段からきれいな歯を保つ意識を持つことも大切です。歯の健康のために日常のケアで重要な4つのポイントを紹介しましょう。

 1つ目は歯磨きです。1日2回、朝と夜に行います。その際、歯ブラシを比較的弱い圧で、歯と歯茎の溝を意識して一本一本、丁寧に磨きましょう。また、歯と歯の間や奥歯の裏側など、歯ブラシが届きにくい場所も十分に磨くことをも忘れずに。

 2つ目は歯ブラシと歯磨き粉。自分に合った適切な歯ブラシと歯磨き粉を選ぶことが重要です。歯ブラシの毛の硬さやヘッドの大きさなど自分好みで選ぶのではなく、歯や歯茎を傷つけず、汚れをしっかり落としてくれるものを選びましょう。歯磨き粉はフッ素を含むものを使用すると、虫歯の予防に効果的です。

 3つ目は歯間や口内のケア。歯と歯の間に詰まった食べ物のカスや歯垢(歯の表面に付着している細菌の塊)を除去するためには、フロスや歯間ブラシを使用するのも有効です。これにより、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。また、口腔洗浄剤(マウスウォッシュ)を使用することで、口の中の細菌を減少させ、口臭や歯周病の予防に役立ちます。口腔洗浄剤は、歯磨きやフロスと併用することが効果的です。

 4つ目は食事。口腔内を清潔に保つことはもちろん、バランスの取れた食事も大切です。とくに、砂糖や炭酸飲料、甘いお菓子などの摂取は控え、歯を守るためにも健康的な体づくりを心がけましょう。

 定期的な歯科検診とホームケアの両方が、健康な歯を保つためには欠かせません。

(Hint-Pot編集部)