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「トラブルに巻き込まれないほうが奇跡」 日本人女性が驚いたロンドンの公共交通事情
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通勤や旅行のときなど、日常生活で必ず使うのが公共交通機関。日本から移住した場合、どうしてもそのギャップに戸惑うのがサービスの質です。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが、外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第23回は、イギリスで暮らして気づいた、日本の交通サービスのすごさを紹介します。
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トラブルが起きるのがむしろ通常の交通サービス
イギリス、そしてロンドンといえば、アイコニックな赤いダブルデッカーバスを思い浮かべるかもしれません。見た目は丸っこくてキュートですが、その実態はけっこうとんでもない代物です。
日本のニュースでも最近よく取り上げられているかもしれませんが、イギリスの交通事情は異常なほど不安定。とくに車両故障や遅延、欠便、そしてストライキが毎日のように発生するので、交通トラブルに巻き込まれないほうが奇跡と言っても過言ではありません。
なかでも絶対に避けて通れないのが遅延。地下鉄もですが、永遠に来ないバスのために30分待ちぼうけなんてことも。
そもそもバスの場合は、バス停に掲示されている時刻表が大ざっぱ。日本のように何時台の何分にバスが来るという明確なタイムテーブル状のものはなく、「7~13分間隔」という風にアバウトな時間しか記載されていません。
朝の通勤ラッシュ時などはとくに、間隔に乱れが起こります。今来たのは何分の便なのか、次はあと何分待てば来るのかなど、交通アプリで確認しようともまったく定かではありません。何十分待っていてもまったく来ず、ついに来たかと思ったら同じ系統番号のバスが後ろに2~3台続いているなんてことも。
乱れのレベルが半端なく、対処のしようがないのです。