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恥をかかないために 卒入学式に着物で出席 気をつけたい振る舞いをプロが解説
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教えてくれた人:山口 さくら
小学校の卒業式で近年、卒業生が袴を着用するケースが増えています。そのため「親も着物で出席したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。せっかく着物を着るのであれば、その一日を楽しく快適に過ごしたいもの。着慣れないために恥をかくのは避けたいところです。そこで、子どもの式典に着物で出席しようと考えている方に役立つ着物の所作と豆知識を、着物コーディネーターの山口さくらさんに伺いました。
◇ ◇ ◇
1. 椅子に座った際は、背もたれ、上前、足先を意識して
式典会場では、用意されているパイプ椅子に座ることが多いでしょう。着物を着て座る際に気をつけたいのが、帯のお太鼓結びをつぶさないことです。
パイプ椅子の背もたれに寄りかかってしまうと、帯のお太鼓部分がつぶれてしまいます。
かといって、あまり浅く座りすぎると疲れてしまいますし、通路にはみ出してほかの人が通る際の邪魔になってしまう可能性があります。
ポイントは、背中がギリギリ背もたれに触れるぐらいの深さで腰かけることです。背もたれには寄りかからないように座りましょう。
また、正面から見たときに「上前(着物が上に重なっている部分)」が広がってしまいがちです。
座るときに上前を押さえてから座ると、広がらずにしっかり右足まで覆うことができます。
長時間座り続けて疲れてしまうと、つい足先が開いてしまうことがあるので要注意。ぐっとこらえて、足先をそろえて座りましょう。