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子どもの防犯対策 「いかのおすし」が合言葉 専門家に聞く親がやるべきこと

公開日:  /  更新日:

著者:芳賀 宏

防犯のための合言葉「いかのおすし」とは

いつもの通学路に危険が潜んでいることも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
いつもの通学路に危険が潜んでいることも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 同社では2005年から「ALSOKあんしん教室」を全国の小学校で展開し、子どもの防犯意識を高める活動をしていますが、なかでも有効なのは、通学や外出時の「お約束」を教えることだといいます。

 それが「いかのおすし」。もともとは警視庁が考案した防犯のための合言葉で、子どもも覚えやすく、安全を守るための行動がしやすくなると好評だとか。具体的には次の通りです。

【いか】どんなに優しく見えても、知らない人にはついて“いか”ない
【の】車から声をかけられても“の”らない
【お】知らない人に連れていかれそうになったら“お”おごえを出す
【す】追いかけられたら“す”ぐに逃げる
【し】怖い目に遭ったら、すぐ大人に“し”らせる

 松田さんによると「たとえば、あんしん教室では『いか』について『誰なら安心できるか?』と子どもたちに問いかけます。『いかにも怖そうな男性』や『サングラスの怪しいおじさん』のほか『若い女性』『優しそうなおばあちゃん』などの写真を見せるのですが、そうするとだいたい、おばあちゃんに手を挙げてしまうんです。そこで『答えは全員ダメだよ』と伝えると、子どもたちから『エーッ!』という反応が返ってきます」

 また、犯罪者は「おうちの人が交通事故に遭ったから急いで」と不安を煽ったり、ときに「甘い言葉や優しい言葉」や「お菓子をあげるよ」と言ったり、子どもの心を揺さぶるような近づき方をするものです。知らない人の見た目や話に惑わされないように「男女、年齢は関係なく、子どもながらにちゃんと疑うこと。信頼できる人に確認することを決めておくこと」も重要なポイントだといいます。

「いかのおすし」の合言葉をきっかけに、日頃から身近に潜む危険から回避できるよう、親子で防犯の意識を高めていきたいですね。

(芳賀 宏)