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どうぶつ

ブリーダーや多頭飼育の崩壊で増え続ける保護猫 約250匹を保護するNPO団体の活動とは

公開日:  /  更新日:

著者:峯田 淳

国からの助成金はゼロ 寄付やクラファンで保護活動を継続

くすのきの譲渡会で出会ったそうせき【写真:峯田淳】
くすのきの譲渡会で出会ったそうせき【写真:峯田淳】

 とはいいながら、くすのきの250匹の猫の面倒をみるのは大変です。年間の費用は約1600万円、そのうち医療費が700万円ほどかかるそうです。ボランティアでやっていくには限界があります。国からの助成金などはなく、一般からの寄付でやっています。

 これまでに何度もクラウドファンディングをやっていますが、そのときに「国からお金をもらっているのだから、猫を引き取ってくれるんでしょ」と言う無責任な飼い主がたくさんいて、さらに保護猫が増えた時期もあったそうです。

「目の前の命は取りこぼさず 一匹でも多くの命を救い続ける」。これがくすのきの信念です。猫たちからのSOSは増えることはあっても減ることはありません。今は4月19日まで、300万円を目標にクラファンをやっているそうです。

 我が家のガトー、クールボーイ、そうせきは元保護猫です。保護猫活動を行っている人たちには、できるだけ協力しようと思っています。

(峯田 淳)

峯田 淳(みねた・あつし)

コラムニスト。1959年、山形県生まれ。埼玉大学教養学部卒。フリーランスを経て、1989年、夕刊紙「日刊ゲンダイ」入社。芸能と公営競技の担当を兼任。芸能文化編集部長を経て編集委員。2019年に退社しフリーに。著書に「日刊ゲンダイ」での連載をまとめた「おふくろメシ」(編著、TWJ刊、2017年)、全国の競輪場を回った「令和元年 競輪全43場 旅打ちグルメ放浪記」(徳間書店刊、2019年)などに加え、ウェブメディアで「ウチの猫がガンになりました」ほか愛猫に関するコラム記事を執筆、「日刊ゲンダイ」で「前田吟『男はつらいよ』を語る」を連載中。