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Z世代新入社員 電話のビジネスマナーでつまずきがちなポイントは 上手な教え方をプロが解説
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伝言メモに相手の名前がない! 名前の聞き方マナー
いざ応対をしてもらって困ることがないように、電話相手の社名や名前をしっかりメモすることも先に伝えておくといいでしょう。Z世代の電話応対で、伝言を承ったのに、肝心の相手の社名と名前がわからないということがありました。
SNSでは、互いに名前やニックネームを知っている状態でやりとりします。メッセージグループなどで誰なのかわからない人がいても、本人に直接聞くのは失礼だと感じて、ほかの人に聞いて確かめる場合も。電話も例外ではなく、名前を聞きそびれても何度も確認するのは失礼だと感じて聞き返せないことがあるようです。ビジネス電話では、「誰から誰への電話か」の確認が大切であることを伝えましょう。
また、電話の最後に慌てて「あ! お名前、いいですか?」などと聞いてしまわないよう、聞き方も併せて指導しておくと安心です。相手の名前を聞くときは、まず「私、○○と申します」と名乗ったうえで、「失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか」と確認するといいでしょう。
まずは「会社の電話が鳴ったら出る」意識づけを
上司世代からは言葉遣いや応対のマナー以前に、「そもそも、新入社員や若手社員が会社の電話を取らない」という悩みも聞きます。電話は1人1台が当たり前の環境で育ったZ世代は、「自分宛て以外の電話に出る」という経験があまりないでしょう。
また、こうした悩みはZ世代に限らず、以前から聞かれてきました。職場の先輩や上司たちは「新人が電話を取るのが常識でしょ」といった言い方ではなく、会社の電話が鳴ったら新人が率先して出たほうが良いことを教えてあげてください。
(樋田 かおり)
樋田 かおり(といだ・かおり)
岐阜県出身。日本テレビ系列RAB青森放送アナウンサーを経て、2015年に株式会社トークナビを設立。企業向けのプレゼン研修やマナー研修、広報代行事業などを実施。著書に「社長の伝え方には会社を変える力がある」(青春出版刊社)ほか。