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風邪予防が気になる季節に 2児の母・管理栄養士直伝 ふだんの工夫や不調のときに食べたいもの
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教えてくれた人:長谷川 直子
不調で食が進まない…そんな時に食べやすくするコツとは
――もし、風邪など感染したとき、不調で食欲がなく食べられないケースが多いのですが、どういう食のコツがありますか?
「発熱、鼻づまり、喉の痛み、下痢や吐き気など症状はさまざまです。それぞれ、比較的食べやすい食のコツは次の通りです」
〇発熱
口当たりのよい果物やゼリーなどがおすすめ。凍らせたバナナにヨーグルトや牛乳をミキサーにかけ、スムージー風にしてもおいしいです。スポーツドリンクなどで水分補給も忘れずに。
〇鼻水、鼻づまり
鼻の粘膜を強化するニンジンやカボチャなどの野菜スープがおすすめ。にんにくや身体を温める作用のあるしょうがなどすりおろして加えてみましょう。
〇咳、喉の痛み
熱すぎる食べ物、飲み物、塩分のとり過ぎなどは、喉の粘膜を傷つける原因になるので注意が必要です。喉越しのよいゼリー飲料や、牛乳や豆乳で作ったポタージュスープもおすすめ。喉が乾燥しないようにマスクも忘れずに。
〇下痢・吐き気
胃腸が弱っている時は、おかゆや雑炊のようにエネルギーと水分が一緒に補給できるメニューがおすすめです。一度に食べられない時は、無理せず数回に分けて食べるようにしましょう。
――おかゆだけになりがちだと、栄養が偏ってしまうのではないかと心配です。
「無理せず、おかゆのごはんの炭水化物でエネルギー補給と水分の補給をしましょう。食べられるようになったら、少しずつ、消化の負担になりにくい豆腐や卵などたんぱく質を加えていきましょう」
――特に小さな子どもの場合、気を付ける点はありますか?
「離乳食時期の場合、せっかく進んだのに、風邪をひいて食べなくなってしまう……ということがあります。私の経験ですが、娘が8か月の時、体調を崩して入院してしまい、しばらく離乳食をお休みしたことがあります。退院しても、なかなか食欲が戻らず離乳食も進まなくなってしまい心配しました。焦らず、食べられない時は離乳食を少しお休みしても大丈夫ですし、少し前の段階に戻して様子をみてみましょう。同時に睡眠をしっかりとり、安静にして体を休め体力を回復させることも大切です」
――そのほか食のポイントはありますか?
「風邪の予防には、手洗い、うがい、睡眠が基本です。帰宅したら手洗い、うがいをすると思いますが、食事前の手洗い、うがいも心がけましょう」
(Hint-Pot編集部)