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外国人観光客にも人気 皇居三の丸尚蔵館は皇室が継承してきた品々の宝庫 館長に聞く鑑賞方法3選
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訪日外国人観光客にも人気 日本人との鑑賞の違いは?
訪日客にも人気の本展。島谷弘幸館長にお話を伺いました。
――海外の方はどんなふうに鑑賞しているのでしょうか?
「どう感じたら良いのか、一生懸命に感じようとするからでしょう。じっくりとご覧になっていらっしゃいます」
――出身の国によって、鑑賞の違いなどはありますか?
「駐日大使館の方などをご案内するときに、国によって興味の度合いの違いを多少感じることはあります。知識がないから鑑賞できないということはなく、みなさま、ご自身の持っているテリトリーのなかで『日本』を理解しようという感じで観てくださいますので、とてもありがたいです」
――日本人と鑑賞の仕方は異なりますか?
「日本の方のほうが、最初から最後まで全部観ようとする傾向があるかもしれません」
島谷館長がおすすめする鑑賞方法3選
日本人はもちろん、インバウンドのお客様に対しても、皇居三の丸尚蔵館を「ここは観ておいたほうが良いよ」と言われる日本を代表する博物館にしていきたいと語る島谷館長。展覧会をより楽しむアイデアも伺いました。
1. 自分の家に飾ったら……と想像して観る
「展覧会の雰囲気を味わうだけではなく、書でも屏風でも『自分の家に持って帰りたい!』という作品を探してみてください。『これは良いけれど、大きすぎて、自分の家には無理だなぁ』とか『展覧会で観るなら華やかで良いけれど、家に飾るならあちらかな』などと考えながら、しっかり頭の中に思っていただくと、次にいらしたときに『これは観たことがある』とか『前に観たものはこうだった』などと比較などもできます」
2. 3点に絞る
「観たものを全部覚えているのは、なかなか難しいものです。楽しもうという姿勢で、3点ぐらいに絞り込むと心に残ります」
3. 誰かに感想を伝える
「家に帰ってから『今日はこういうものを観て楽しかった』と伝えてみてください。意外にうまく伝えることができず、もう一度観に行こうと思うかもしれませんよ」
島谷館長による第3期の見どころとしては、展示物から時代の移り変わりを感じてもらいたいのだそう。「どれがというより、京都御所や旧桂宮家に伝わったものを通じて、それぞれの時代に何が好まれたかを観ていただくのが良いかと思います」
皇室に受け継がれてきた貴重な品々。長い歴史と伝統のなかで培われてきた、皇室と文化の関わりを堪能したいですね。
(横井 弘海)