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「これがほんとのグリーン車」 装飾された特別列車に4万“いいね”の大反響 「これでCO2削減」の声

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

グリーンに満ちた非日常な車両が出現【写真提供:タニー@南アフリカ TANI LIFE(@tanny_landscape)さん】
グリーンに満ちた非日常な車両が出現【写真提供:タニー@南アフリカ TANI LIFE(@tanny_landscape)さん】

 世界的に評価されている日本の公共交通機関。利便性の高さや快適さが話題になることが多いなか、X(ツイッター)では列車を利用したユニークな企画が注目を集めています。投稿者で、企画に参画したタニー@南アフリカ TANI LIFE(@tanny_landscape)さんに詳しいお話を伺いました。

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緑に包まれた謎の“グリーン車” 非日常空間が話題に

「阪急電車の中に植栽させていただいた。こんなとがったこと。させてくださった阪急電車さんにリスペクト。これがほんとのグリーン車」

 そんなコメントとともに投稿された3枚の写真には、電車内の風景が写っています。しかし、よく見ると上部の棚や座席の横に植物が置かれ、ポールにはつたが巻かれています。緑の座席も相まって、まさにグリーンに染まった車両を乗客も満喫しているようです。

 日常ではあり得ない不思議な光景に多くの人が反応し、4万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「光があるので、植物の栽培には適しているかもしれませんね!」「網棚とは別に植栽できる棚作って、これが地下鉄だったら楽しそう! 地下鉄の外の景色や広告見ててもつまらないから。グリーンとお花の車両で楽しめる心の余裕ができ、ギスギスした世の中が良くなりそう」「おぉ~グリーン車!!!!! めっちゃいい!」「これで十分CO2削減」「イライラして疲れていても、これを見ると癒やされそうですね」など、称賛の声が寄せられています。

リアル“グリーン車”が誕生した理由とは

緑に包まれて食事を楽しむ乗客も【写真提供:タニー@南アフリカ TANI LIFE(@tanny_landscape)さん】
緑に包まれて食事を楽しむ乗客も【写真提供:タニー@南アフリカ TANI LIFE(@tanny_landscape)さん】

 投稿者は、大阪府で植木屋・ランドスケープデザイナーとして活躍するタニーさん。今回の車両の植栽は、阪急電鉄とプロデューサー&クリエーター集団のdemo!expoが企画したイマーシブ列車「EXPO TRAIN 阪急号」の一環で行われたそう。4月13日に大阪・関西万博の開幕1年前を迎えることを記念し、1日限りの特別なルートで運行された特別電車では、時間旅行・体験型演劇・マルシェが楽しめました。

 同車両は1970年の大阪万博から現在、未来へと続くタイムトラベルがテーマ。当日は車両ごとに、さまざまな催しが行われ、参加者を喜ばせたようです。

 未来車両の1車両を担当したタニーさんは、「未来の阪急電車には植物も乗っているかも?」とイメージ。900ミリ幅のアクリルの造作プランター8個分を植物装飾したといいます。

「種類はたくさんありますが、ヤツデ、クロマツ、アスパラガス、ユーフォルビア、オニヤブソテツ、アロエ、バニラなどで、おそらく20~30種類ほど。プランター作成に1日、植物配置に3時間、設置に数時間かかりました」