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緑茶を結納や婚礼に出してはいけない理由とは 新茶シーズンに知りたい お茶にまつわる言い伝え
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「朝茶はその日の難逃れ」など古くから栄養メリットに着目
そもそも、お茶が日本に伝わったのは平安時代とみられ、当時は薬として用いられていたようです。室町時代になると「茶の湯」としてお茶が文化として発展。武士や商人たちに広まり、庶民にも親しまれるようになりました。
お茶にまつわる慣用句には、朝に飲む習慣をすすめるものが多くあることがわかります。
○朝茶はその日の難逃れ
朝にお茶を飲むと、その日一日災いから逃れて元気に過ごせるという意味。
○朝茶は福が増す
朝のお茶は難を逃れるだけでなく、幸せなことが増えるという意味。
○朝茶は七里帰っても飲め
朝茶を飲むのを忘れて出かけたら、たとえ七里(約28キロ)の距離まで来ていても、戻ってお茶を飲むべきという意味。朝のお茶が体に良いことのたとえ。
○朝茶に別れるな
お茶は体に良いので毎朝飲もうという意味。飲み忘れると縁起が悪いとも。
今でこそ、さまざまな分析や研究が進み、カテキンやテアニンなど緑茶に含まれる健康成分が注目されていますが、昔の人は経験上、体に良いと知っていたのですね。
古くから日本人に親しまれてきたお茶にまつわる言い伝えは、ほかもたくさんあります。知れば知るほど、普段なにげなく飲んでいるお茶に新たな発見があるかもしれません。今年も新茶の季節を楽しみましょう。
(鶴丸 和子)