Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

ウズラの卵は鶏卵と何が違う? 柄がある理由とは 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ウズラの卵と鶏卵 ビタミン類を比較

○ビタミンA(レチノール)
鶏卵 210マイクログラム
ウズラ卵 350マイクログラム

○ビタミンB12
鶏卵 1.1マイクログラム
ウズラ卵 4.7マイクログラム

○葉酸
鶏卵 49マイクログラム
ウズラ卵 91マイクログラム

 このように栄養価が高いウズラの卵ですが、鶏卵と同じく、ビタミンCと食物繊維が含まれていません。栄養バランスを整えるためには、果物や野菜、キノコ類や海藻類と一緒に食べると良いでしょう。

ウズラの卵 ゆで方は鶏卵と一緒?

 ウズラの卵のゆで方は、基本的に鶏卵と同じです。鍋にウズラの卵と、卵がかぶるくらいの水を入れて火にかけます。沸騰した湯からゆでるのではなく、水から火にかけると卵白のへこみが目立たずに仕上がるでしょう。

 卵黄の偏りを防ぐために、鶏卵と同じように水が温まり始めたころから沸騰するまで、菜箸で卵を転がすように軽くかき混ぜます。半熟なら1分、やわらかめなら2分、固ゆでなら3分ほどを目安にしてください。

 鶏卵に比べて、卵殻膜がしっかりしていてサイズも小さいウズラは、殻をむきにくく感じるかもしれません。ゆでたあとは冷水に浸し、熱を取るのがコツです。卵白が引き締まって殻をむきやすくなります。丸みがある側から、膜ごとゆっくりと切れないようにむいていくときれいに仕上がるでしょう。あるいは、新しい卵ではなくやや古い卵を使うと、炭酸ガスが抜けているため、卵と殻の間に隙間ができていてむきやすくなります。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾