どうぶつ
全盲のねことの暮らし 兄弟ねこにも支えられ発見の日々 「かわいそうって思うことがかわいそうと教えてくれた」
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「ルカ」くんが教えてくれる“サイン”
では、ついて回られているというルカくんを詳しくご紹介。
「ルカは割とおっとりしていますね。人が大好きなので、お客さんにもすぐにお腹を見せて撫でて~ってしています。施術をしているとベッドの上に乗ってきて足と足の間に入り込んで一緒に寝たりもしていますね」
そんなルカくんが無意識に出しているサインを、園子さんは感じているといいます。ルカくんは時々お客さんの体に足をポッと置くことがあるそう。
「これは私の勝手な解釈ですが……いつ頃からかルカがお客さんに足を置くのは、何かのサインだと思うようになりました。その方によって足を置く場所が変わるんですよね。ある時、お腹の下あたりに足を置かれたお客さんがいて、施術後に『ずっと忘れてたんだけど、そういえば膀胱炎だったことを思い出して』と言われたんです」
「ルカにとっては、ただただ気持ちよく寝たいってただそれだけだと思うんですけど、すごく不思議だなぁって。ヒーリングに一役も二役も役立ってるんです、彼は」
寝る時はふたりに包まれて
不思議な魅力を持つ2匹。園子さん自身もたくさん癒されているようです。最初はねこ達とは別々に寝ていたという園子さんですが、「ニャーニャー(出せ出せ)」鳴き始めるようになってしまい根負け。2匹同時に胃腸炎になり弱ってしまった時を境に、園子さんのベッドに入れることにし、今ではすっかり一緒に寝るのが当たり前のようになってしまったそうです。
「この子達、私の頭の両サイドに寝るんですよ。いつもゴロゴロゴロゴロ言ってるので、すごく癒やされて本当に気持ちよく眠れるんですね。それからはむしろ一緒に寝ましょうと(笑)」
2匹の大きなねこ達に挟まれて、まっすぐ寝れないという嬉しい悩みもあるとか。
「同じ方向に寝てくれないから、私がくの字になって寝ています」
こんなに幸せな睡眠時間なら、いつでもくの字になりたいかも? また、睡眠時間だけでなく、園子さんの精神面にも2匹は大きな変化をもたらしてくれたそう。
「ちょっとのことでイライラしにくくなりましたね。ふとした瞬間に2匹がすっごく間抜けな顔とかするじゃないですか、それだけでもう本当に……。より穏やかさがあるというか、豊かになるという言葉の方がいいのかもしれません」
記事協力:ソラの家 http://island-works.jp/index.html/Instagram(sora.no.ie)
(猫ねこ部)