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セクシュアリティに悩んだ時期も 国際的に注目の僧侶、メイクアップアーティスト、LGBTQ活動家の原点とは

公開日:  /  更新日:

著者:横井 弘海

僧侶、メイクアップアーティスト、LGBTQ活動家の西村宏堂さん
僧侶、メイクアップアーティスト、LGBTQ活動家の西村宏堂さん

 日本語、英語、スペイン語を操り、僧侶、メイクアップアーティスト、LGBTQ活動家という独特の視点で「性別も人種も関係なく、みな平等」というメッセージを発信する西村宏堂さん。2021年には、アメリカのタイム誌「Next Generation Leaders(次世代リーダー)」に選出されています。国際的にも注目を集めている宏堂さんに、お話を伺いました。

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広報サポーターの「法然と極楽浄土」が好評 トークイベントも満席に

 東京国立博物館平成館で、6月9日(日)まで開催中の特別展「法然と極楽浄土」東京会場の広報サポーターを務めている宏堂さん。

 法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依(きえ)によって大きく発展を遂げるまで、浄土宗には850年に及ぶ歴史があるそうです。今回の展覧会は、それらの歴史を全国の浄土宗諸寺院などが所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどるもので、東京、京都、九州を巡回します。

 困難な時代に分け隔てなく万人の救済を目指した法然と門弟たちの生き方や、大切に守り伝えられてきた文化財に触れる貴重な機会です。

 浄土宗といえば、私自身は東京・増上寺や京都・知恩院には初詣などでお参りに行きますが、基本的に無信心。難しい内容の展覧会なのかしらと思っていましたが、展覧会は好評を博し、宏堂さんが出演する5月末に開催予定のトークイベントもすでに満席の人気ぶりです。