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「日本は平和で安全な国」 イギリスで日本人女性が震撼した衝撃的な事件とは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

多発するドリンク・スパイキング

 気をつけたい暴力事件は、ほかにもあります。バーやナイトクラブで出会った人の飲み物に、ドラッグを入れて意識不明に陥れる「ドリンク・スパイキング」も最近広まっている暴力犯罪のひとつ。強姦、そして殺害に至る事件も起きています。

 また、新たに出てきたのが体に注射を打つ「ニードル・スパイキング」。どちらも女性、男性かかわらず被害者になっており、本人が気づかないうちにドラッグを入れられたり、注射を打たれたりしています。トイレに立ったときや、注文で少し席をはずすときなどに入れられることが多いそう。

 もちろん、デートする間柄であっても注意しましょう。デートアプリなどで知り合った人と初めてデートするときなど、席を立ったあとは新しい飲み物をオーダーする、常に飲み物から目を離さないなど対策することが必要です。

自分でできる対策は?

ロンドンの夜道。風情を楽しむのはいいけれど、防犯対策はしっかりと【写真:Moyo】
ロンドンの夜道。風情を楽しむのはいいけれど、防犯対策はしっかりと【写真:Moyo】

 ここまでいろいろな事例を紹介してきましたが、実際に身近な友人のエピソードを直接聞いたり、自分自身が実際に経験したりすることで、意識や防犯対策がどんどんシャープになっていった気がします。

 なかなか自分のこととして考えるのが難しいトピックですし、いくら対策していても自分で対処できないこともあります。それでも、とにかく危険のタネになる行動を取らないこと。信頼できる友人などと助け合うこと。直観や、肌で危険と感じるときは自分のシックスセンスを信じること。

 日本にこのような事件などがまったくないわけではありませんが、相対的に見れば、やはり日本は平和で安全な国なのだと思います。この目に見えない安全性は、決して一夜にしてできあがるものではなく、単一民族や集団意識などさまざまな要因が絡んでいると思います。

 どれも肯定的、否定的な意見がある視点ですが、それによって受けられている恩恵があることにも着目してみるといいかもしれません。

 自分を守れるのは自分だけです。これらを頭に入れて、安全な生活や旅行をぜひ楽しんでくださいね!

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。