Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

「レタスは食物繊維が多い」は誤解? 種類によって異なる栄養価 損をしない食べ方を聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

サニーレタスは加熱せずにオイルタイプのドレッシングと摂取

赤紫色が特徴のサニーレタス(写真はイメージ)【写真:写真AC】
赤紫色が特徴のサニーレタス(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 サニーレタスは葉レタスの一種で、赤紫色がかった葉先が特徴です。葉は薄くてやわらかく、カールしています。

 玉レタスと比べると、βカロテンやビタミンC、葉酸、食物繊維、カリウム、カルシウムなどの栄養素が多く含まれています。また、目の健康に役立つアントシアニンなどのポリフェノールも有するので、加熱せずに生のまま、オイルタイプのドレッシングと一緒に摂取すると良いでしょう。

リーフレタスはβカロテン、ビタミンCとE、カリウムが豊富

やわらかく食べやすいリーフレタス(写真はイメージ)【写真:写真AC】
やわらかく食べやすいリーフレタス(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 リーフレタスは葉レタスの代表で、葉が開いて生長するレタスです。緑色が濃く、葉先が広がっていてボリュームがあります。葉の部分はやわらかく食べやすいので、サラダはもちろん、レタスで包む料理にも便利です。

 皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫機能を高めるカロテンが豊富。玉レタスと比較すると約9.5倍、サニーレタスと比較すると約1.1倍含まれています。油と一緒に食べることで効率良く摂取できるので、サラダドレッシングはオイルタイプのものを。ほかのレタスのよりもカリウム、ビタミンC、Eが多く栄養価が高いです。

コスレタスは食感がしっかりしているので加熱料理も美味

シャキシャキとした食感のコスレタス(写真はイメージ)【写真:写真AC】
シャキシャキとした食感のコスレタス(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 コスレタスは、別名ロメインレタス。葉は巻かず、立った状態で成長する立ちレタスです。濃い緑色の葉はボリュームがあり、軸は肉厚でやや苦味があるのが特徴。シャキシャキと食感が良く、シーザーサラダなどで使われています。

 ほかのレタスに比べると全体的に栄養価は低い傾向にありますが、造血のビタミンと呼ばれる葉酸が最も多く含まれています。βカロテンも含まれているため、吸収率をアップさせるために油と一緒に食べるのがおすすめです。食感があるので、炒め物やスープ、クリーム煮などにしても良いでしょう。

サンチュにはカルシウム摂取をサポートするビタミンKも

βカロテンが豊富でビタミンKを含むサンチュ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
βカロテンが豊富でビタミンKを含むサンチュ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 サンチュの和名は「包菜(つつみな)」や「かきちしゃ」。レタスの中でβカロテンを最も多く含み、玉レタスの約16倍。また、カルシウムの働きをサポートするビタミンKも多く含みます。

 焼き肉を包んで食べることが一般的ですが、ちぎったサンチュを皿に盛り、アーモンド小魚などカルシウムを多く含む食材をトッピングして、好みのドレッシングをかけて食べても良いでしょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾