からだ・美容
歯の噛み合わせの悪さも不眠の原因に 歯ぎしり癖のあった歯科医師が改善策を解説
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噛み合わせの矯正は大人になってからでも可能
噛み合わせを治すには、矯正治療が必要です。すべての事象において対応可能とはいえませんが、骨格的な異常があっても矯正することはできるでしょう。大人になってからでも矯正は可能です。気になる場合は、クリニックに問い合わせて相談してみるのも良いでしょう。
アゴの骨は、リモデリングといって、原形を維持しながら新しく作り替えられています。つまり、歯の位置も常に変化しているということです。もし、今の段階で歯ぎしりや食いしばりがなくても、現状を維持するために、就寝時に薄いタイプのマウスピースをつける習慣があると良いでしょう。これにより無自覚の歯ぎしり、食いしばりを浮き彫りにできますし、慣れておくと歯ぎしり用のマウスピースを製作した際に体が受け入れやすいと思います。
噛み合わせが悪いことで歯に痛みが生じた場合は、咬合性外傷という病気の可能性もあります。これは、食いしばりなどによって歯に強い力が加わることが原因です。歯周組織に負担がかかり炎症を起こしているため、なるべく刺激を与えないようにしましょう。悪化させると神経を取らなければならないこともあります。
噛み合わせが体に及ぼす原因はさまざま。不調が出る前に、日頃から予防することが大切です。歯科医院で定期的に検診を行い、自分の口腔内をチェックすることが予防対策につながるでしょう。
◇長里康史(ながさと・やすふみ)
奥羽大学歯学部卒業後、奥羽大学附属病院で臨床研修。都内の歯科医院に勤務し、N.S.デンタルクリニックを開院。自分の歯ぎしりの癖が動機となり、オリジナルマウスピース(特許出願中)を製作。
奥羽大学歯学部卒業後、奥羽大学附属病院で臨床研修。都内の歯科医院に勤務し、N.S.デンタルクリニックを開院。自分の歯ぎしりの癖が動機となり、オリジナルマウスピース(特許出願中)を製作。
(Hint-Pot編集部)