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トイレットペーパーが1ロール400円!? 物価高騰続くニューヨーク生活のリアル 「安いな」と感じる意外な商品とは
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原材料価格や輸送費の高騰、歴史的な円安などの影響で、日本では物価上昇が止まりません。では、ほかの国はどうなのでしょうか。妻の海外赴任に伴い、アメリカ・ニューヨークで駐在夫、いわゆる「駐夫(ちゅうおっと)」になった編集者のユキさん。この連載では、「駐夫」としての現地での生活や、海外から見た日本の姿を紹介します。第10回は、もともと高いといわれるニューヨークの物価が、現在どうなっているのかをお伝えします。
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円安が続き日用品も驚くほどの値段に
6月28日、東京為替市場で円相場が、1ドル161円台まで値下がりました。37年半ぶりとのことです。2022年末に私がニューヨークに来たときが、1ドル134円程度。そこからじわじわと円安ドル高が進み、今に至ります。
ニューヨークの物価が高いのもそうなのですが、生活をするうえで、この円安が響くことも。とりわけ日用品を購入するときに強く感じます。
こちらに来て間もない頃に、妻に買い物を頼まれ、近所のスーパーマーケットに出かけました。トイレットペーパーやティッシュペーパー、食品用ラップフィルム、洗剤といった細々としたもので、それぞれの銘柄が指定されたメモを渡されています。
お店に入り、商品棚から指定されたトイレットペーパーを見つけ、それをカゴに入れようとするときに、値段に目を向けました。4ロールのトイレットペーパーの値段が、9.99ドル。1ロールあたり約2.5ドルで、今の為替レートで計算すると400円ほどになります。
日本にいたときには、あまりトイレットペーパーの値段を意識したことはなかったのですが、こんなに高いのかと。思わず妻に電話をし、これでいいのかと確認すると、「まあ、そういうものだから」という返答。
ラップ(30.4メートル×30.4センチ)は2.99ドル=478円、ゴミ袋49.2リットル(40枚入り)は14.99ドル=2398円と、ちょっとしたものを買っただけなのですが、合計するとかなりの金額になります。
以前、ラーメンが1杯約3000円とお伝えしました。肌感覚としては、外食の値段は日本の3倍程度になるイメージがあります。ただ、外食は控えればいいのですが、日用雑貨だとそういういうわけにもいきません。
値段を日本円に換算するとあまり精神衛生上良くないので、最近ではあまり計算をしないようにしています。