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5人に1人が「意図せず万引き」…日本人がニューヨークのスーパーで見た“アバウトすぎる実態”

公開日:  /  更新日:

著者:ユキ

性善説では成り立たないセルフレジ

 会計には有人レジとセルフレジがあり、アルコール類を購入した際はスタッフを呼んで年齢確認をしてもらう必要などありますが、基本的には日本のスーパーマーケットと変わりません。

 ただ、違いがあるのはその運用です。購入したい商品の中に、バーコードをうまく読み取ることができないものや、そもそもバーコードがつけ忘れられているものがあったときに店員に確認をするのですが、「そのまま持っていっていいよ」と言われることがあります。在庫管理をどうしているのかは気になるところですが、こちらとしては得した気分で商品を持ち帰ります。

 また、セルフレジのチェック体制にも粗があるように感じます。以前、デコポンを購入したときに、デコポンが「dekopon」であることに気がつかず(野菜や果物などバーコードがついていないものは、レジで商品名を打ち込みます)オレンジとして購入してしまったことがありました。

 こういったセルフレジの仕組みが問題にならないのかと思っていたのですが、5人に1人が意図せずに万引きをしてしまったことがある、また、7人に1人が悪意ある万引きをしたことがあるというデータが出ています(Lending Tree社の調査による)。

 各社とも万引きへの対策に頭を悩ませており、セルフレジの削減や撤退を考えているところもあるそうです。性善説に立った仕組みは、こちらでは成り立たないのではないかという気がします。

※1ドル=160円で換算。

(ユキ)

ユキ(ゆき)

都内の出版社で編集者として働いていたが、2022年に妻の海外赴任に帯同し、渡米。駐在員の夫、「駐夫」となる。現在はニューヨークに在住し、編集者、学生、主夫と三足のわらじを履いた生活を送っている。お酒をこよなく愛しており、バーめぐりが趣味。目下の悩みは、良いサウナが見つからないこと。マンハッタン中を探してみたものの、日本の水準を満たすところがなく、一時帰国の際にサウナへ行くのを楽しみにしている。