日本の味＝ラーメンになりつつある？

　日本に住んだことがあるパリの友人は「もちろんこっちでもラーメンは食べられるけど、種類が少ないし、やっぱり日本のほうがおいしい！　スープのこだわりが違う。ラーメンを食べに日本に帰りたい」とまで言っていました。

　美食の街といわれるパリであっても、これだけラーメン店があって、さらには行列まで作っているのですから、やはり日本のラーメンは万国共通で評価される味なのだと思います。

　数年前の冬にドイツを3週間ほど一人旅していたとき、あまりにも寒く孤独で（笑）どうしても日本の味が食べたくなり、フランクフルトでラーメン店を探し当てました。その日はほかに観光することもなく、「ただ2000円を超えるラーメンを食べることだけが予定」という有様……。ドイツにいるのに何をやっているのかと思いつつも、身も心も満足した記憶があります。当然こちらも人気店で、今では予約必須のようです。

　日本のラーメンも1000円超えは当たり前になってきていますが、あの手間と味とクオリティを考えれば致し方ないところ。本家の日本だからではありますが、それだけの価値は十分にあると思います。海外であれば、20ユーロでも激安グルメです。日本のラーメン文化は、まだまだ可能性を秘めていると思わずにはいられません。

※1ユーロ＝170円換算

（Ana）