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スイカに塩はなぜ甘く感じる? レモン汁や黒コショウをかけるメリットも 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

スイカに黒コショウはあり?

 スイカに黒コショウの組み合わせは、黒コショウのピリッとしたスパイシーさが風味のアクセントとして、スイカの甘さを引き立てるでしょう。黒コショウに含まれる辛味成分のピペリンには、血行促進や消化促進、食欲増進などが期待されています。

 暑さで食欲がないときに、スイカに黒コショウをふって食べてみるというのも、一案としては良いかもしれません。しかし、スパイシーな風味は少量でも強く感じるので、量の加減が難しい面もあるでしょう。また、胃が弱い人や空腹時には、黒コショウが刺激になる可能性もあります。

スイカを夏のサラダ風でいただいても

 スイカをアレンジして食べてみたいという人は、夏のサラダのようにしてレタスやスプラウト、生ハムやツナなどと合わせていただくと良いですよ。スイカのリコピンやβカロテンは脂溶性なので、ドレッシングなどの油と相性が良く吸収率を上げてくれます。

 上記に挙げた塩や黒コショウ、レモン汁に酢とオリーブオイルを加えて混ぜるだけの手作りフレンチドレッシングかけていただきましょう。より栄養価が高まり、彩りの良い一品になります。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾