食
トウモロコシの粒はなぜ黄色い? 白いトウモロコシとの違いとは 栄養士に聞いた
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:和漢 歩実
トウモロコシの栄養とは 逃さない調理のコツ
トウモロコシは「世界三大穀物」のひとつで、栄養価が高い食品。粒の色にかかわらず、エネルギー源である糖質をはじめ、たんぱく質や脂質も多い特徴があります。また、水分を吸収して便のかさを増やし、便通を促すことが期待できる不溶性食物繊維、エネルギー代謝の補酵素であるビタミンB1、B2、抗酸化作用のビタミンEも含みます。
体内の余分な水分や塩分を減らす効果のあるカリウムや、貧血予防効果の鉄などのミネラルも豊富。暑さで食欲が湧かないときは、栄養価が高いトウモロコシを少量でも食べるといいでしょう。
水溶性であるビタミン類やカリウムなどのミネラルは、ゆでると栄養メリットが失われます。トウモロコシをゆでる際は、薄い皮がついたまま行うといいでしょう。または、すべての皮をむかずに1~2枚残してラップで包み、電子レンジで加熱する方法も。旨味も流出せず、おいしく食べられます。
栄養や鮮度をキープする保存のコツ
トウモロコシを買うときは、ヒゲが多くて色が茶色いものを選びましょう。茶色のヒゲは完熟している証です。ただし、収穫後24時間で栄養成分が半減するといわれています。すぐに食べない場合も、購入したその日に加熱して、冷蔵保存か冷凍保存するといいでしょう。
もしすぐに調理せず、一度冷蔵庫で保存する場合は、皮つきのまま一本ずつキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、ヒゲの部分を上にして立てた状態にするといいでしょう。トウモロコシは縦に成長するので、横にして保存するよりも鮮度の落ち方がゆるやかになります。
(Hint-Pot編集部)