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栄養が偏りがちなそうめん 更年期世代が知っておきたい組み合わせるべき食材は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

のど越しが良くておいしいそうめん(写真はイメージ)【写真:写真AC】
のど越しが良くておいしいそうめん(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 あっさりとしていてのど越しが良いそうめん。暑さで食欲が落ちると、そうめんだけで簡単に食事を済ませてしまうこともあるかもしれません。たまには良いですが、しばらく続くと栄養が偏って夏バテしてしまうことも。とくに更年期世代は筋肉量が減り、代謝が落ちるため、日頃から必要な栄養素を摂取することが大事です。そうめんをより充実した一食にするために、一緒に組み合わせたい食材を栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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そうめんの主成分は糖質 不足しがちな栄養素を補う意識を

 そうめんはほかの麺類と比べるとゆで時間が短く、つゆと薬味があればすぐに食べられるので、調理が手早く済む点も魅力的です。夏でも準備しやすく、食べやすくておいしいといったメリットがありますが、だからといってそうめんだけでは必要な栄養素が不足してしまい、夏バテになりがちです。

 そうめんの主成分は糖質です。糖質はエネルギーの源になりますが、単体ではエネルギーになりにくい性質があります。エネルギーを作るには、補酵素であるビタミンB1が必要ですが、そうめんにはほとんど含まれていません。ほかのビタミンやたんぱく質、ミネラルなどの栄養素が不足し、疲れやすくなったり、集中できなかったりといった体の不調が起こります。

 とくに、更年期世代であれば加齢とともに筋肉量が減り、代謝も落ちるので、糖質中心の食事では太りやすい体質になってしまうこともあります。骨の健康や腸内環境も気になるところ。手軽でおいしいそうめんにさまざまな食材を組み合わせて、栄養バランスが整った一食にしましょう。