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日本のママは“口コミ力”がすごい 子どもの学校探し 実は教育熱心なハワイとの大きな違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

ハワイで1位の小学校は日系アメリカ人が多い地域に

スクールディガー。ハワイの公立小学校ランキングが一目瞭然!(画像はスクリーンショット)
スクールディガー。ハワイの公立小学校ランキングが一目瞭然!(画像はスクリーンショット)

 ハワイに話を戻すと、筆者の子、7歳のロコ男は小学校に通う年代なので、毎年、公立小学校のランキングをリサーチしています。今年、うちの子の小学校は何位なのか、どこの小学校が上位なのか!? ウェブサイト「スクールディガー」が発表した最新のランキングを調べてみました。

 ハワイにはホノルル市が擁するオアフ島のほかに、ハワイ島、マウイ島など離島を含めて全221校の小学校があります(2024年現在)。うちの子の小学校は30~40位くらい。上位ではないですが、子どもをのびのびと育てたい私としては、いい塩梅なのではないかと満足しています。そして、ほぼ毎年1位の座に君臨しているのが、パールシティにあるモミラニ小学校です。

 日本人は聞きなじみがないであろうパールシティは、ワイキキから西に車を30分ほど走らせたところに位置していて、観光地としての魅力は何ひとつありません(断言)。小高い丘に古くて大きな家が立ち並ぶ、とても地味な街なのですが、日系アメリカ人が代々住んでいて、人種のるつぼであるハワイにしては珍しく「私は日本人の血しか入っていません」という人々がとても多いのが特徴です。

 顔だけ見ると日本語をしゃべりそうなのに、日系4世や5世がほとんどなので英語しか話せません。ですが、日本人としての誇りを半端なく持っている人が多いので、学業に熱心で、それがスクールランキングに影響するのではないかと個人的に分析しています。

 事実、ランキングサイトで発表されているモミラニ小学校の人種の比率は、アジア系が46.1%と圧倒的(ちなみに、州内小学校のアジア人平均比率は26%)。アジア系とは一般的に、日本だけではなく韓国、中国、フィリピン、タイなどのアジア諸国を含みますが、現地に住んでいる私の肌感覚として、パールシティには日系人が多いと思います。この場合はアジア人=日系人と断言してもいいでしょう。

 そして、ランキングを大きく左右する要素のひとつである給食費が無料になっている低所得者家庭の割合は、州の平均39%と比べ、なんとモミラニ小学校には12.7%しかいません。要は“お金持ちの日系人”が多いからこそのランキング1位という結果なのです。