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立ってシャワーはNG? 浴室の気になる水アカ 掃除をなるべく楽にする習慣とは プロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき
夏になると、浴室の黒カビやピンク色の汚れ(ロドトルラという酵母菌)が気になります。どちらも頑固な黒カビに変わる前に掃除をして、気を配っている人が多いことでしょう。しかし、気をつけなければならないのは「カビだけではない」と、掃除のプロは警鐘を鳴らします。片づけ&掃除のプロである整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに、水アカの掃除テクニックを教えてもらいました。
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夏の風呂掃除は水アカにも注意を
夏のカビ対策ばかりに気を配っていると、うっかり見逃しがちなのが水アカの汚れです。夏は汗をかいたり、プールや海水浴を楽しんだりする機会が多いため、いつもよりシャワーの回数が増える傾向があります。すると、浴室内が湿っている時間が長くなって、ウロコ状の頑固な水アカが強くこびりつき、壁や床、鏡が白く曇ってしまうことが。
また、傾斜がゆるく排水されにくい浴室のほか、壁や床面にタイル材を使用している浴室などは思わぬ場所にお湯や水が溜まり、そこに水アカがこびりついてしまうことも考えられます。
少々手間にはなりますが、熱湯をかけてカビや石けんカスを取り除いたら、吸水性の高いタオルを使用し、水滴をしっかり拭き取ってください。タオルは、自動車を洗車する際に使う吸水性の高いものがおすすめです。浴室換気扇を併用して、しっかり乾かすようにしましょう。
また、家族全員が水滴を残さない処理に気を配るのは難しいため、一日の最後に入浴した人がタオルで拭き上げる習慣ができれば安心です。
なお、ミネラルを多く含む硬水を水道水として利用しているエリアは、水アカがつきやすいでしょう。平均より硬度が高いのは、岩手県や関東地方、三重県、香川県、徳島県、大分県、熊本県、沖縄県です。その場合は「軟水器」という、硬度を調整してくれる機器の使用を考えるのもいいと思います。
また、シャワーを浴びる際は周囲への飛び散りを最低限にするよう座って行い、使用後の洗面器やシャンプーのボトルなどもよく水気を切っておくとより効果的です。
毎日のちょっとしたひと手間で、その後の掃除が楽になることを覚えておいてください。
(和栗 恵)