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夏のベランダ掃除でやってはいけないこと 意外な敵も 掃除のプロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき
水温が高くなり、水仕事が心地良く感じられる夏は、窓やベランダの掃除に最適とされています。気温の高さによりさまざまな汚れが落としやすく、乾くのも早いので、掃除がしやすいでしょう。しかし「夏ならではのデメリットもあるので、掃除をする際は注意が必要です」と、片づけ&掃除のプロである整理収納アドバイザーの伊藤まきさんは警鐘を鳴らします。どんなことに注意して掃除をすればいいのか、教えていただきました。
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強い日差しや湿度は、洗いムラやカビの原因にも
窓やベランダなど水をザブザブかけて洗ったり掃除したりできる場所は、夏の掃除が最適。網戸を洗ってもあっという間に乾くので、年末の大掃除まで汚れを溜めずに、今のうちに掃除しておくことをおすすめします。
しかし、掃除しやすい一方で夏ならではのデメリットも。4つの注意点を紹介します。
1つ目は強い日差し。夏は日差しが強く、水で洗い流す前に洗剤が乾いてしまい、洗いムラになってしまうことが多いのです。欲張って手を広げすぎず、狭い範囲を少しずつ丁寧に洗うようにするといいでしょう。
2つ目は湿度。湿度が高い夏は、窓枠やゴム周りの乾燥が不十分になり、カビが繁殖してしまうこともあります。日があまり当たらない窓やベランダは、水切りワイパーや吸水性の高いタオルを使い、水気を残さず拭き取るようにしましょう。
3つ目は汗。ベランダや窓掃除の「敵」になります。汗の臭いに誘われて嫌な虫が集まってくることもあるので、窓や網戸、ベランダの手すりに汗汚れを残さないよう注意が必要です。
4つ目は高温。とくに今年の夏は日差しが強く気温が高いため、熱中症や日焼けトラブルには注意が必要です。窓掃除は思っている以上に体力を使うので、朝晩の涼しい時間帯を狙い、休憩をこまめに取り、水分をしっかり補給しながら行うようにしてください。
なお、集合住宅の場合は、隣や階下のお宅に水がかかりやすいもの。掃除する際の音が騒音となって響くこともあるので、風向きや時間帯には十分な配慮が必要です。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize