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からだ・美容

ニキビや吹き出物ができやすい人がうっかりやっているNGケア 肌トラブルの予防法を医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「洗いすぎ」「保湿しすぎ」に注意しよう

 ニキビや吹き出物ができやすい人に共通するのは、何度も洗顔したり、時間をかけてこすり洗いしながら化粧を落としたりすることです。とくに夏は汗をかき、顔のべたつきが気になって何度も顔を洗いたくなりますが、過剰な洗顔は禁物。バリア機能に必要な皮脂膜を奪ってしまうことになるからです。

 肌は汗をかく、もしくは汗が分泌されると同時に皮脂も分泌されます。汗が肌の深部にある弱い細胞に浸透するのを防ぐため、皮脂膜の層を補強するからです。そこでさらに洗顔を繰り返すと、バリア機能が保てずに肌トラブルを引き起こすことになります。過剰な洗顔やクレンジングの摩擦で、赤ら顔やヒリヒリとした刺激を感じやすい肌になったり、シミや肝斑の原因になったりもします。「洗いすぎ」はNGです。

 汗や皮脂が気になるときは、洗顔ではなく、冷水で絞ったタオルで肌を優しく押すようにして、肌のべたつきを除去すると良いでしょう。あぶら取り紙の使用も有効です。

 また、ニキビや吹き出物が気になるときは「保湿しすぎ」にも注意が必要です。保湿性の高いパックや美容液などを使用することもあるかもしれませんが、余計な油分や水溶性成分が肌に残り、汗と混じることで肌荒れの原因を招く場合もあります。過度な保湿も極力避けたほうが良いでしょう。

ニキビや吹き出物は自分でつぶさないで

 ニキビや吹き出物ができると、気になってつぶしてしまうことがあるかもしれません。そうすると、炎症や化膿を増加させ、傷跡を残す可能性が高まります。患部をマッサージするような行為も症状を悪化させる原因になるのでやめましょう。できるだけ触らないようにしてください。

 なかなか肌の調子が良くならない場合は、自分だけで治そうとせず、早めに皮膚診療科を受診して適切な治療を受けましょう。

(Hint-Pot編集部)