からだ・美容
思春期の肌荒れ ゴシゴシ洗顔は逆効果 ニキビ跡に有効な治療法は? 医師が解説
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教えてくれた人:佐藤 卓士
小学校高学年にもなれば、髪型やファッションに興味を持ち始め、周囲の目が気になります。大人への成長過程である思春期は、心身ともにバランスを崩しやすく、悩みが多い時期でもあります。悩みの種の一つが、肌荒れ。ポツンとできた一つのニキビだけでも気になり、憂鬱な気分になったという経験は誰もがあるのではないでしょうか。気になっているけれど、正解がどうも分からないという健康や美容の疑問を医師が解説する連載。今回のテーマは「思春期の肌荒れ」についてです。この時期、マスクで顔が隠れるからといっても気にされているお子さんは多いはず。正しいケアで、肌荒れを予防しましょう。
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皮脂腺の働きが活発な10代 毛穴に溜まった皮脂が肌荒れの原因に
10歳頃から訪れる思春期は、体が大人へと成熟する第二次性徴期です。性ホルモンや成長ホルモンの分泌が盛んになり、皮脂腺を刺激して皮脂量が多くなります。皮膚も未熟な状態なので、過剰に分泌された皮脂がスムーズに排出されず、詰まってニキビになります。
新陳代謝も活発で、肌の生まれ変わりが大人に比べて早いため、適切なケアをしていないと古い角質が溜まって肌荒れを起こします。古い角質、皮脂が溜まることでニキビの原因になるアクネ菌の繁殖も盛んになりますので、どうしてもニキビができてしまうのです。
思春期はホルモンバランスが不安定で、肌も未熟。肌荒れ、ニキビは避けては通れないので、できにくい状態を作ることが大切です。