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あんこは外国人に受け入れられる? 欧州人が4種の和菓子を食べ比べ 思わず首をひねった味とは
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味はもちろん、見た目でも楽しませてくれる和菓子。日本人にとってはなじみがありますが、海外の人には受け入れられるのでしょうか。夫の転勤でアメリカのフィラデルフィアへ移住し、現在はニューヨーク在住のフリーアナウンサー・荒木優里さんが、日本との違いをリポートするこの連載。今回は、現地に住む外国人男性3人に、4種類の和菓子を食べてもらいました。いったい、どんな反応が返ってきたのでしょうか。
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日本だけじゃない ニューヨークの夏も暑い!
アメリカの夏はカラッとしていて、日本よりも過ごしやすいとよくいわれますが、今年のニューヨークはとても蒸し暑いです。気温は6月後半から30度を超え、ラニーニャ現象の影響による記録的な高温の日が続いています。
東海岸で過ごす夏は2回目ですが、去年よりもはるかに体にこたえる暑さ。ただ、各地の公園でヨガやライブなど屋外イベントが増える楽しい時期でもあるので、こまめに休憩しつつ、夏の思い出作りに励んでいます。
さて、今回検証するのは「日本のお菓子に対する外国人の反応は~和菓子編~」です。日本の伝統的なお菓子は、これまでの検証で試食してもらったスナック菓子などとは風味などが大きく異なります。
アメリカ在住スペイン人のサウル、フランス人のアクセル、イタリア人のダビデに協力してもらい、それぞれ10点満点で採点。初めて出合う味わいである和菓子について、素直な感想を聞きました。
ラインナップは、世界各地に店舗展開している日本の和菓子店・宗家源吉兆庵のニューヨーク店で購入したもの。「どら焼き(津弥)」「抹茶せんべい(福渡せんべい)」「ふくさ(桜衣)」「まんじゅう(彩しらべ)」の4種類です。あまり食べ慣れていない和菓子を、3人はどう感じるでしょうか。
1品目はカステラ風生地とあんこがおいしいどら焼き
まずは「どら焼き(津弥)」。ふわふわのカステラ生地に、小豆あんがたっぷり詰まっています。
どら焼きを見ると、3人とも声をそろえて「これはドラえもんの!」とうれしい反応。日本の漫画やアニメが世界で人気を集めているのを改めて感じます。
いざ試食すると、「これはとてもおいしいね! 中のあんこも生地もどちらも好きだな」と絶賛したアクセルは、原料や作り方にまで興味津々でした。ダビデは「おいしいよ! 生地はイタリアのスポンジケーキ、パン・ディ・スパーニャに似ていると思う」となじみのある味わいを思い出した様子。
また、サウルは「パンケーキとはまた違った食感の生地がいいね。スペインでは中にあんこではなくチョコレートが入っていたよ!」と、母国で食べたどら焼きの味を紹介。それを聞いたほかのふたりは驚いていました。
アクセルが8点、ダビデが7点、サウルが8.5点と、なかなかのハイスコアでスタートです。
2品目は抹茶味のクリームを挟んだせんべい
次は「抹茶せんべい(福渡せんべい)」。香ばしい波打つ抹茶風味の生地で、抹茶クリームを挟んだおせんべいです。
「抹茶の濃厚な味と香りがいいね! 硬さもちょうどいいよ。自分でもぜひ買ってみたい!」と、アクセルはリピートしたいと大満足。ダビデは「抹茶は飲み物として飲んだこともあるし、好きな味なんだ。生地もクリームもしっかり抹茶の味が感じられておいしいけど、もう少しやわらかくてもいいかも」と食感が気になりながらも、抹茶の味わいを楽しんでいました。
サウルは「サクサク食感でおいしい! 抹茶は僕も好きだよ!」と、全体のバランスの良さも気に入ったようです。
反応通り、アクセルは9点と高得点。ダビデは8点、サウルは7.5点をつけました。