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妻の実家に帰りたくない男性 トイレ使用時には信じられないルールが 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

妻はどう感じているのかをきっかけに話を進めるのが吉

 聞いているだけで息が詰まりそうな話ですが、どのような対処が望ましいのでしょうか。夫婦カウンセラーの原嶋さんにお聞きしました。

 雄大さん夫婦の家には、妻の実家ほどの細かいルールはなく、定められたルールを破ったからといって妻が怒ることはないそう。このことから、妻自身、実家のあり方に疑問を感じている可能性があると原嶋さんは指摘します。

「『そういえば、実家のルールっていつからあるの?』『正直なところ、どう思ってるの?』と軽めの話から始め、妻側が『面倒だよね、ごめんね』『私も嫌なんだけどね』と同調してくれるのであれば、切り出してみてはいかがでしょうか」

 このとき、「本当に申し訳ないんだけど、ズボラな僕はルールになかなか慣れなくて、行くたびにお互い疲れてしまうと思うので、今度のお盆はひとりで帰ってもらえないだろうか」と、実家のルールを否定せず、お互いにとっていいことだというのを強調しましょう。

 さらに、「一緒に帰るのは年に1度程度にする。もしくは年に数回帰るのであれば、僕たちだけ近くのホテルに泊まることはできないだろうか」と、義理の実家に滞在する頻度や時間を下げる交渉をして、歩み寄りの姿勢を見せることも大切です。

「逆に『あれくらいのルールも守れないなんて』とあなたのことを責めてくるようでしたら、『そうだね、ごめんね。次はできるだけ気をつけるね』と一度会話を切り上げたほうがいいでしょう。そして別のタイミングで、ルールになじむのが難しいことを説明し、義理の実家での滞在をできるだけ短時間にしてほしいことを交渉するのがおすすめです」

 行きたくない理由をちゃんと説明せずに、妻だけを帰省させてしまうと、妻やその家族に不安を抱かせてしまうので注意が必要だと原嶋さん。離婚したくない、妻とうまくやりたいと願っているのであればなおのこと、きちんと「行きたくない理由」を妻に明示したほうが良さそうです。

「また、あらかじめ妻に『義理の実家でのルール』をすべて文書化してもらい、読み込んでから出かけるのもありです。何も知らない状態で『ああしろ、こうしろ』と他人に指図されるとついムッとしてしまうものですが、あらかじめルールがわかっていれば、ここはこう、これはこう! と、ゲーム感覚で過ごせるかもしれません。文書化することで、妻も『あれ? 私の実家ってもしかしたらおかしいんじゃ?』と気づくきっかけになる可能性もあります」

「離婚したくない、妻を愛しているのであれば、互いのすり合わせから始めてみましょう」とアドバイスを送っています。

(和栗 恵)