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SNSで見かける水回りの分解掃除 忘れてはいけないひと手間とは プロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

シャワーヘッドなど、内部を掃除するのに分解する際には注意が必要(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
シャワーヘッドなど、内部を掃除するのに分解する際には注意が必要(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 水道の蛇口やシャワーヘッド、トイレのタンク内などの内部を掃除するために分解し、掃除をする投稿を、SNSで見かけることがあります。きれいにしたい気持ちは分かりますが、自己流で掃除をすると、思わぬ故障につながってしまうことがあるので注意が必要です。整理収納アドバイザーで、掃除のプロの伊藤まきさんに教えていただきました。

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部屋が水浸しに!? 思わぬ失敗が多い水回り掃除

 気づかないうちに、水垢やカビが発生しやすい水回り。なるべくきれいに保ちたいですが、掃除の失敗談をよく聞く場所でもあります。

 最近増えていると感じるのは、SNSを真似た分解掃除での失敗談。なかでも、水道の元栓(止水栓)の閉め忘れにより、部屋中が水浸しになったという例があります。

 水回りを徹底的に掃除したいと考えるのであれば、「バケツなどに必要な水を貯めた後に元栓を閉じ、水抜き」を忘れずにしましょう。いざ掃除をしようと思うと、忘れることがあるので注意が必要です。

 また、分解掃除をする際は、取扱い説明書を確認し、内部の構造がどのような状態になっているのかしっかり読み込むことも大切。SNSなどでは、いとも簡単に掃除しているように思えるかもしれませんが、知識のない人が真似てしまうと、痛い目を見ることも。よく耳にする失敗談には、以下のようなものがあります。

・パーツの部品やゴムパッキンを、排水口に落として紛失してしまった
・トイレタンクの中を掃除しようとして、元の状態に戻せなくなった
・ゴムパッキンがゆがんでしまったり、ネジの調整がうまくいかなかったりして、水漏れが起きてしまった
・力まかせに分解してしまい、ネジなどのパーツが壊れた
・ネジやナットといった工具を使って傷がつき、塗膜が剥がれてしまった

 水回りの掃除は専門業者に任せるのが一番。壊してしまって新しいものを買うよりも、専門業者に頼んだ方が確実に安上がりです。

 掃除しにくい水回りは、無理に自分で行わず、プロにお任せすることも検討しましょう。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize