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結婚&婚約指輪を「切断していただきました」 交際10日で即決した思い出の品 投稿の経緯とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「つきあって3日でプロポーズ、その10日後にふたりで指輪を見に」

「私自身、消防署でこんな対応をしてくださることを知らなかったので、今後誰かの役に立てばと思い投稿しました」という伊藤さん。夫と沢登りやクライミングを楽しむ、猫好きさんです。

 伊藤さん夫婦は「そろって直感でサクサク決める感じ」とのこと。「いわゆるスピード婚ですかね。つきあって3日でプロポーズ、その10日後にふたりで指輪を見に行きました」といい、1軒目の店でいくつかデザインを見て、即決で選んだものだと明かします。

「せっかくもらったものなので、たくさん身につけていたくて。現在、結婚9年目ですがほぼ毎日つけていました。どこに行くにも指輪は一緒でしたね。3~4年前から『もしかして抜けないかも?』と感じてはいたのですが、指輪をはずしてどこかに置き忘れて、失くすかもしれないほうが怖かったです」

 ボルダリングジムではグルグルとテーピングをして保護。さらに伊藤さんは「趣味の沢登りで万が一遭難して自分が亡くなったときに、個人を識別できるものが多いといいかなと思って」と考えていたそう。

 伊藤さん自身は、大切な指輪を切断することになり残念に感じていましたが、指輪を買ってくれた夫の反応はどうだったのでしょうか。

「『おおー! 良かったね!』って感じです(笑)。我が家は何に対してもポジティブなので、指輪を切断しにいくときも夫は『(めったに経験しないことだし)撮影させてもらったら?』という感じで、指輪を切ること自体はたいした問題ではないようでした」

切断中の心境「『早く切れてくれ!!』と心の中で叫んでいました」

「消防士さんのお手を煩わせているのが申し訳なかった」という切断の場面【写真提供:伊藤恵(@meggmog)さん】
「消防士さんのお手を煩わせているのが申し訳なかった」という切断の場面【写真提供:伊藤恵(@meggmog)さん】

 切断中は指が引っ張られる痛みを感じながらも、「消防士さんのお手を煩わせているのが申し訳なかったです。『早く切れてくれ!!』と心の中で叫んでいました」と当時の心境を明かしてくれました。

 たくさんの反響を呼んだのは、想定外だったという伊藤さん。

「正直、こんな理由で消防署にお世話になったので叩かれるのも覚悟のうえだったのですが、けっこう同じように指輪で困った経験をされた人が多くてびっくりしました。『指輪がボロボロなの、たくさん愛されて愛してきたって感じがして素敵』というコメントが、とてもうれしかったです。『指輪が元通り直りますように』という声には、みなさん優しいなと思いました」

 切断された指輪のその後は「購入したブランドの店員さんが『永久保証です』と言ってくださったので、一度店舗に持っていって相談してみます」とのこと。修理は難しいかもしれないと考えつつも、「何かしら指輪の形にしてもらえたら、チェーンに通してネックレスとかにしようかと思っています」と明かします。

 9年もの間、ずっと伊藤さんと一緒だった大切な指輪。形が変わったとしても、これからも肌身離さず身につけられそうですね。

(Hint-Pot編集部)