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「20年前に習った神戸ハイボール」 現在との比較に驚愕 バーテンダーの技術に「どちらも飲みたい」の声

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

現在はウイスキーの量を少なめに

 10月でバーテンダー歴20年目を迎えるというまきのさん。以前はホテルのレストランで働いていました。接客業には向いていないと思っていたところ、知人に連れて行ってもらったバーで、バーテンダーの仕事を見ているうちに「自分のやりたいことを実現できる」と思い、転職を決意したといいます。

 そんなまきのさんが習得した、2種類のハイボール。気になるのは、その味の違いです。まきのさんは、20年前に習った味は「ぶっきらぼうで口数の少ない職人さんみたいな味」で、現在の入れ方は「スマートで何でもこなすクリエイターさんみたいな味」だと比較します。

「飲んだ人によって感じ方は違うので、具体的な味の特徴を表現せずに、僕自身が味わいから得たイメージを擬人化しました。どちらを飲みたいかというと、仕事終わりは20年の『職人さんみたいな味』で、食事をしながらでしたら現在の『クリエイターさんみたいな味』でしょうか」

変化しつつも作り方の印象は昔のまま

グラスのフチから静かにソーダを注ぐ現在のスタイル(画像はスクリーンショット)
グラスのフチから静かにソーダを注ぐ現在のスタイル(画像はスクリーンショット)

 それぞれ違った良さがあるというまきのさん。こうした作り方の変化には、日本の時代背景も関係しているのではないかと考察します。

「以前の作り方では、アルコール度数が高すぎたのでしょう。時代的に高アルコールが好まれないのもあるのかなと思います。また物価高の現在では、単純に販売価格が2杯分になってしまうなどが考えられますね」

 今回の反響を受け、ハイボールと言えば「20年前に習った作り方が印象的」という声が多かったそう。「SNSが発達していない時代に、口伝えで広がった神戸ハイボールのスタイルの強さを感じました」とまきのさんは話します。

 時代に合わせてお酒の味が変化しても、お客様においしいものを提供したいというバーテンダーの思いは変わりません。仕事を頑張った日の夜は、飲みすぎには注意しながら、至極の一杯を楽しみたいですね。

(Hint-Pot編集部)