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スマホで完結が増えても意外に多い手書き 美文字のメリットや「上手に書きたい」ものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

意外に多い「自筆で書かなければいけない場面」

最新の練習帳「日ペンの美子ちゃんとはじめる ご当地キティの美文字練習帳」の一部。コラムやクイズでは各地の名産・名所情報も【画像提供:学文社】
最新の練習帳「日ペンの美子ちゃんとはじめる ご当地キティの美文字練習帳」の一部。コラムやクイズでは各地の名産・名所情報も【画像提供:学文社】

――字がきれいに書けると「品がある」「知的」といった印象を与えるといわれています。実際に矢部さんご自身が、手書きの文字から相手の印象が変わった経験や、文字にまつわるエピソードはありますか?

「あくまでも私個人のイメージなのですが……見た目がきちんとした人でも、字が汚いと『あれ?』と思ってしまうんです。反対に、字の美しさで相手の印象が好転することも。私はあまり字が上手なほうではないのですが、昔から字がきれいな人を無条件で尊敬しています。

 日ペンには多くの師範がいらっしゃり、おつきあいをさせていただくなかで、ごあいさつ状やお礼状などを頂戴することも多いです。先生方の字は惚れ惚れするほど素敵で、きれいだけでは言い尽くせない。もう美しい絵画のような世界観です。先生方にとっては日常的なごあいさつ状かもしれませんが、いただいた私たちは宝物のように大切にしています」

――「字がきれいに書けると良い場面」や、意外にある「自筆で書かなければいけないケース」を教えてください。

「やはり、上手に書きたいという声が多いのは『自分の名前』ですね。冠婚葬祭や各種提出物、子どもの関係の連絡帳など。自分や家族の名前、住所などは、自筆で書かなければいけない場面がいまだに多くあります。

 また、普段の仕事などでも、メモなどに添えるお礼の言葉。ありがとうございます、よろしくお願いします、お疲れ様でしたなどを上手に書きたいとのご意見が多いですね。ちょっとした感謝を手書きで伝えたい人は、今も少なくないのではないでしょうか」

 ある調査では、字が美しいと「好感度が上がる」などの声のほか、「賢い、知的」「上品」な印象を与えるといった結果が。デジタル化が進んでも、美文字に憧れを持つ人は多いのかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)