Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「小学生がムダ毛なんか気にするな」 親から一蹴された女の子を救った出来事 公認心理師が子どもとの接し方で気をつけたいと考えていることとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

体毛に悩む女の子。子どもとの向き合い方を考えさせられる投稿に注目が集まる(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
体毛に悩む女の子。子どもとの向き合い方を考えさせられる投稿に注目が集まる(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 思春期の子どもが悩むことの多い体毛。大人の体へと変化するなかで、だんだんと気になるものの、大人には聞きにくいことでもあります。もしも我が子がムダ毛について悩んでいたら、どのように寄り添えばいいでしょうか。実体験を基に、その気持ちを綴ったX(ツイッター)の投稿が大きな話題になっています。投稿者の白目みさえ(@misae_yjm)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

誰も教えてくれなかった「貴重な体験」

 Xで合計11.5万件もの“いいね”が集まった、白目さんが小学4年生の頃のエピソード。5つのポストに分けて綴られています。

 それによると、ある日、白目さんの同級生の女の子が男の子から「お前毛ぼーぼーやん」とからからかわれ、号泣する事件が起きました。男の子は叱られたものの、女の子が自分の母親に体毛について相談したところ、「小学生がムダ毛なんか気にするな」と言われてしまったそうです。

 そこで、白目さん自身もムダ毛が気になる年頃だったこともあり、泣いた女の子を含めた数人でお金を出し合い、数本入りのカミソリを購入することにしたそうです。しかし、安価なカミソリにセーフティガード刃のようなものはついておらず、各々自宅で使ったところ、みんな肌が傷だらけになってしまいました。

 それを見た保健の先生は事情を察し、女子を集めてムダ毛処理の方法やカミソリの選び方、後処理の方法などを教えてくれたそう。そのときの特別授業がほかの学校ではあまり行われていないことを、白目さんはあとから知りました。そして、それは「貴重な体験だったと思う」と振り返ります。

 最近では性別に関係なく、毛を処理している子が多くいると白目さんは感じています。そのため「男子なのに!」「子どものくせに!」と言ってしまうと「その子の気持ちの行き場がなくなる」と、今の子どもたちの気持ちを慮りました。

 さらに、「子どもが『気にしてる』と言うなら、すぐに対処するかどうかはともかく、『気にするな』とか『気にしすぎ』とか一蹴するのはやめようと当時子どもながらに思った 大人だって『気になる」ことを否定されたら嫌だしな」と、白目さんは当時感じた率直な思いで投稿をまとめました。

 投稿は大反響を呼び、リプライ(返信)には共感の声が殺到。「気になること、否定されたら、嫌ですね」「年頃の子からしたらすごく大切な話ですよね」「自分も言われて嫌だったのに大人になった今、つい言っちゃってる……」などの声が寄せられています。