Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

秋のお彼岸 バラを供えるのはマナー違反? 墓花の決まりや定番をフラワーコーディネーターに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

お彼岸のお墓参り(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
お彼岸のお墓参り(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 2024年の秋のお彼岸は9月19日(木)~25日(水)で、お墓参りをする人も多いでしょう。秋のお彼岸の頃は暑さもやわらぎ、店頭にたくさんの花が並びます。お供え用に売られている花ではなく、自分で花を選ぶ場合、どのような花にしたら良いのか迷うことも。備えてはいけない花など、決まりはあるのでしょうか? フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

故人が好きだった花や色も選択肢のひとつ

 結論から言うと、秋のお彼岸にお供えする花に決まりはとくにありません。「亡くなった方を偲ぶ」という意味では、故人が好きだった花を選ぶと良いでしょう。

 ただし、昔から「墓花に適さない」といわれていることはあります。地域や風習、宗派によって違いはありますが、主に「トゲ」「つる」「毒」があるものはタブーとされてきました。

 たとえば、バラやアザミなどにはトゲがあり、殺生をイメージすることから避けられてきました。アサガオやクレマチスなどはつるが絡みつくため不向きとされ、ヒガンバナやスイセンなど、球根に毒があるものも好ましくないといわれています。

 バラはトゲがある花ですが、故人が好きな花であれば、近年は墓花にして供えても問題ないとされています。トゲはしっかり取り除きましょう。

 色についても、とくに決まりはありません。白や淡い色、黄色や紫色が選ばれやすい傾向にありますが、故人が好きだった色があれば、その色の花を選ぶと良いでしょう。