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「2~3日はお風呂に入らないのもよく聞く話」 イギリスのお風呂事情 日本人女性が日本は「なんて贅沢」と思った理由とは
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日本人は世界的に見ても、お風呂好きな民族です。体の汚れを落とすだけでなく、疲れを取ったり、リラックス効果を得たりと、一年を通して浴槽に浸かる人も多いでしょう。しかし、ほかの国へ行くとそうもいかない事情も。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第44回はイギリスのお風呂と水道代についてです。
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お風呂に入らずそのまま寝る習慣がある人も
イギリスでは、バスタオルの洗濯頻度が月に1度という人は珍しくないと前回お話ししました。その原因として、「シャワーを浴びたら体は清潔になっているから、その体を拭いたタオルもそれほど汚れていないはず」という考えを持っていることが挙げられるかもしれません。そもそも、お風呂に頻繁に入らないというライフスタイルも背景にあります。
イギリスは基本的に湿度が低く、汗をかきにくいためか、冬場はとくに2~3日はお風呂に入らないというのもよく聞く話。人によっては、汗をかいていてもお風呂に入らずそのまま寝る習慣があるため、カップル間でけんかの種になることがけっこうあるとも聞きました。
今でも覚えている印象的なエピソードは、フランス人女性とイギリス人男性のカップルのけんか。何度話し合っても、彼氏がシャワーを浴びずにベッドへ入るタイプで困ると彼女はいつも呆れていました。しかも、彼は汗をかいていてもまったく気にせずに寝てしまううえに、裸で寝るタイプ。
それに辟易した彼女は、「ここから先は入ってきちゃダメ」とベッドに物を置いて線引きする作戦に出たのです。そのあともなんだかんだ関係は続いており、今でも一緒に暮らしているため、彼女もどこかで妥協したのかもしれません。