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「『親ガチャ失敗』と思われそう」 30代男性が小1長女の様子に懸念 「体験格差」に悩み始めた理由とは
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子どもは、さまざまな経験をすることで成長したり、興味の幅が広がったりします。そのため、習い事やレジャーを積極的に体験させたい親は多いでしょう。一方で、経済的な理由から「子どもに十分な体験機会を用意してあげられない」と、気に病む親も少なくないようです。将来、就職活動にも影響するといわれる「体験格差」。多くの人は、どう感じているのでしょうか。
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夏休み明けに元気をなくした小学1年生の長女
「子どもが大きくなったとき『親ガチャ失敗』と思われそう」と表情を曇らせるのは、30代の会社員・健司さん(仮名)。小学1年生の長女と4歳の長男がいます。子どもたちがまだ小さいため、妻は現在、扶養の範囲内のパート勤務です。
「親ガチャ失敗」――少し前まで、そうした懸念を持っていなかったという健司さんですが、子どもの夏休み明けに考えが変わったといいます。
「長女は2学期が始まってから、少し元気がないようでした。妻が話を聞いたところ、『お友達は旅行や遊園地に行っていたけど、私はおばあちゃんの家にしか行っていない』と切なそうに言われてしまったらしくて……」
仕事が忙しい健司さんはまとまった休みが取れず、お盆は妻と子どもたちだけで、妻の実家に帰省しました。いとこたちも集まり、子どもたちは楽しく過ごしたようでしたが、クラスメイトの思い出話と比較してしまい、長女は自分の話ができなかったそうです。